協議の実施によって制裁が解除されてはならない=ゼレンシキー大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、侵略国ロシアとの協議を行っていることがロシアからの制裁解除をもたらすことがあっては絶対にならないと発言した。

ゼレンシキー大統領が動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「協議が対露制裁の解除に影響を与えるということをどんな国も期待しないことを望む。この戦争が終わらず、私たちが自分のものを取り戻しておらず、私たちが正義を回復していない以上、制裁(解除)問題は提起さえされてはならない」と発言した。

さらに同氏は、制裁は今後も毎週強化され、効果的にならねばならないとし、「報道の『制裁発動』という見出しのためだけではなく、真の平和達成のために発動されねばならない」と発言した。

また同氏は、すでに発動された制裁の質を確保するために、ウクライナと外国の専門家によるチームの作業がすでに始まっているとし、アンドリー・イェルマーク宇大統領府長官と米国のマイケル・マックフォール氏が制裁の効力の調整を行っていると指摘した。