ロシアはウクライナで戦時国際法にも違反 大規模な戦争犯罪を行っている=EU上級代表

ボレル欧州連合(EU)上級代表は21日、プーチン露大統領のロシアが現在ウクライナ領で行っている凄惨な行為は、戦時国際法にすら違反している、大規模な戦争犯罪だと指摘した。

ボレルEU上級代表がEUの外務・国防相会合の前に記者団との会話の中で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボレル氏は、「ロシアは現在多くの『戦争犯罪』を行っている。その言葉(戦争犯罪)を使わねばならない。現在マリウポリで起きていることは、大規模な戦争犯罪であり、無差別手段によるあらゆるものの破壊、爆撃、全ての人への殺人だ。それは何か凄惨なものであり、もっとも強い言葉で非難されるべきものだ。今起きていることは、大規模な戦争犯罪である。街全体が完全に破壊されており、人々が死んでいる」と発言した。

同氏はまた、ロシアはウクライナに対してあらゆる軍事能力を行使しており、しかもそれを民間人に対して用いていると指摘した。

同氏は、「それは戦争ですらない。それは戦時国際法への一切の敬意の払われていない、国の根絶である。戦争には自らの法があるのだ」と発言した。

記者が、今日の欧州の閣僚たちは、プーチン・ロシアによるウクライナにおける犯罪の責任追及に関する問題が審議するかと問うと、ボレル氏は肯定した。

なお、EUは、2月24日のロシアによるウクライナの全面的侵略戦争の開始から、すでに4回の大型制裁パッケージを発動している。