ウクライナにおける戦争の責任はプーチンを支持した全てのロシア国民にある=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は、同国における現在の戦争の責任は、プーチン露大統領のみにあるのではなく、プーチン氏の政策を支持し、実行している全てのロシア国民にあると発言した。

18日、クレーバ外相がツイッター・アカウントに書き込んだ

クレーバ外相は、「プーチンだけに戦争の責任があるという、シンプルな世界に住みたがっている人がいる。(しかし)現実では、ある者はウクライナの町に爆弾を投下し、ある者は避難する人々を銃撃し、ある者は『Z』を描き、ある者は世論調査でプーチン支持を表明している。たとえプロパガンダに毒されていようが、1930年代同様、彼らは責任を追っている」と書き込んだ。

本件は、ドイツのショルツ首相が、ウクライナの戦争に責任を負っているのはプーチン露大統領だけであり、ロシア国民には責任はないのだから、ロシア国民に対する侮辱や攻撃的発言は看過し得ないと発言したことに対するコメントだと考えられる。

このショルツ氏の発言に対して、クレーバ外相以外にも、ウクライナ政権関係者から否定的なコメントが出ている。ウクライナのステファンチューク最高会議(国会)議長は、ニュルンベルク裁判において「私は命令を遂行しただけだ」と主張することで、無実となった人物は一人もいないと指摘した。

ポドリャク大統領府長官顧問は18日、ツイッター・アカウントにて、ショルツ独首相は自らの決断力不足を正当化するために、ロシアの一般人を戦争の作り手のプーチン氏と区別したようとしているとしつつ、「公式に71%のロシア国民がこの戦争と大規模なウクライナ国民の殺害を支持しているのだ。それは頭に入れておいて欲しい」と主張した