ウクライナ大統領府、将来のウクライナの安全保障コンセプトに言及

ウクライナ・ロシア協議に参加するポドリャク・ウクライナ大統領府長官顧問は16日、ウクライナの将来の安全保障に関するコンセプトを説明した。

ポドリャク氏がテレグラム・チャンネルにて発言した

ポドリャク氏は、「私たちは、協議プロセスにおいてパートナーたちが主導的であろうとする試みを理解している。そこから、スウェーデンやオーストリアの中立モデルに関する話が出てきている。しかしながら、ウクライナは現在ロシア連邦からの直接の戦争を受けている状態にある。そのため、モデルはウクライナモデル以外あり得ないのであり、法的に検証された安全保障についてのみでなければならず、それ以外のモデルや案はあり得ない」と指摘した。

その上で、同氏は、「それはどのようなものを意味するのか? 第一に、安全の絶対的な保証である。有効なものであり、議定書的あるいは『ブダペスト』的なものであってはならない。それは、現在のようにウクライナが侵攻された場合、保証の署名者が消極的にならず、紛争においてウクライナ側に積極的に参加し、公式に私たちに対して必要な量の武器を速やかに供給することを意味する。第二に、ウクライナは今後、巡航ミサイルから空を封鎖することを認めるのか認めないのか、という官僚的手続きに依存したくないと思っている。私たちには、空は必ず閉じられるという、直接的で強固な保証が必要である。補足ながら、ウクライナは、隣国に侵攻し得たり、侵攻することを計画したりするような、軍事化国家であったことは一度もない。私たちの隣国と違い。それが故に、今日、ウクライナは、明確に記載された安全保障を伴う強力な同盟国グループを得たいと思っている」と書き込んだ。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は15日、ウクライナはNATO加盟国とならないことを理解していると述べ、そのため理想的な安全保障が必要であり、ロシアからの軍事侵略との対立において支援の準備のあるパートナー国との協力を期待していると発言していた