「クリミア占領への国際社会の不十分な対応が現在のロシアの侵略をもたらした」=クリミア・タタール人指導者

クリミア先住民族であるクリミア・タタール人の指導者ジェミレフ氏は、2014年のロシアによるクリミア半島占領に対する国際社会の不十分な対応が、現在のロシアのウクライナ侵略をもたらしたとの見方を示した。

12日、ジェミレフ氏がエルドアン・トルコ大統領との会談についてフェイスブック・アカウントで報告した

ジェミレフ氏の報告によれば、両者はウクライナ・サポート、被占領下クリミアの状況、侵略者からのクリミア・タタール人への脅威、ウクライナからトルコへの難民支援について協議したという。とりわけ、トルコ側の最新情報では、すでに約2万人のウクライナ国民がトルコへ到着していると書かれている。

ジェミレフ氏は、エルドアン大統領に対して、クリミアを含むウクライナの主権と領土一体性への支持に関する普遍の立場につき謝意を伝えた。

また、同氏は、「2014年のロシアによるクリミア半島占領への国際社会の不十分な反応が、現在のロシアによるウクライナに対する侵略をもたらしたのだ」と主張した。

加えて、発表には、エルドアン氏が「これまでに外交的手段がより効果的に行使されていれば、現在のロシアによる対ウクライナ侵略は防げただろう」と発言したことが伝えられている。