G7首脳、ロシアをさらに孤立させる方針を発表

G7首脳は11日、ウクライナへと侵略を続けるロシア連邦を世界経済・国際金融システムからさらに遮断することにコミットしており、今後の方策を速やかに実行していくと発表した。

日本外務省がG7首脳声明の日本語仮訳を公開した

同声明には、とりわけロシアへのさらなる圧力の基本方針が記されている。第一には、「重要製品に関するロシアの最恵国の地位を否定する行動をとるよう努める」とし、G7を含め、ロシアの最恵国待遇の撤回を宣言した世界貿易機関(WTO)メンバーによる幅広い連合による声明が現在準備されていると伝えた。

また、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、欧州復興開発銀行といった、他国間金融機関からロシアが融資を受けることを防ぐよう取り組んでいると説明されている。さらに、G7は、OECDによる、関連団体へのロシアの参加を制限する取り組みを歓迎した。

引き続き、プーチン大統領含むロシア政権高官、オリガルヒやそれら人物の家族・支援者に対する圧力をかけ続けるとも説明されている。加えて、G7首脳は、すでに発表された制裁の効果を維持すること、制裁の抜け穴を看過しないことにもコミットしていく。その点で、ロシア政権やオリガルヒ(大富豪)が暗号資産を使えないようにすると書かれている。

さらにG7首脳は、ロシア体制の偽情報拡散の試みとも戦うことの決意も表明している。

また、ロシアのエリート・オリガルヒが贅沢品や資産へのアクセスを奪われるようにするとも書かれている。

加えて、戦争を支持するロシアの団体が債務、株式投資、その他の形態の国際資本へのアクセスを得られないようにするとも説明されている。

G7首脳はまた、今年、ウクライナの農産物の生産能力がロシアの侵略により脅かされていることから、「我々は共に、世界のエネルギー市場の安定及び食料安全保障を維持するために取り組んでいく」と伝えた。

さらに首脳たちは、引き続きウクライナ国民とウクライナ政府を支持する立場を強調した。