クレーバ宇外相、飛行禁止空域設定の代替メカニズムにつきNATOに要請

ウクライナのクレーバ外相は2日、同国は北大西洋条約機構(NATO)に対して、同国の上空に飛行禁止空域を設定するよう要請したとし、その他にも、上空の安全を確保する代替メカニズムについても話していると指摘した。

クレーバ外相がオンライン記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クレーバ氏は、「私たちは、NATOに対してそのような要請(編集注:飛行禁止空域設定)をした。彼らはそれを検討している。私は、市民の認識においてはそれが最善な措置なのだろうが、しかし専門的なウクライナ防衛の視点からは、私たちの空の安全を確保する代替メカニズムもあり、私たちはその作業もしている」と発言した。

同氏はまた、対空・対ミサイル安全保障についてのあらゆる国際協議にて、それが絶対的な優先課題の一つだと述べ、「私たちは、ウクライナ国民を空から守るためにあらゆることを行っている」と強調した。

これに先立ち、1日、米ホワイトハウスは、ウクライナ上空に飛行禁止空域を米国が設定することは、米国がロシアと直接的な軍事対立に巻き込まれるため、「最善のアイデアではない」と発表していた。

これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日未明、ロシアがウクライナに対する戦争を開始した。