ゼレンシキー大統領「ロシアの全面的侵攻から5日目 私たちはしっかり立っている」

ウクライナのゼレンシキー大統領は、24日から続くロシア連邦の全面的侵略につき、5日目になっても、ウクライナはしっかり立っている、と発言した。

ゼレンシキー大統領が国民向け動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「ロシアのウクライナの人々に対する全面的戦争、5日目だ。私たちはしっかり立っている。私たちは、この間、他の民が何十年も経験することがないようなことをたくさん経験した。私たちは、長らく、ウクライナ人は大したことないだとか、正しくないだとか、何十年もいわゆる『宿題』をしなければならないだとか言われ続けてきた。そのせいで、私たちはしばしば、私たちには実際には何ができるのかわからなくなっていた。しかし、今、私たちは、自らを完全に表し、それが一人一人を鼓舞している」と強調した。

またゼレンシキー氏は、ロシア兵に対してもロシア語でメッセージを伝えた。同氏は、「そのウクライナに対する犯罪的な侵攻は今も続いているが、ロシアは、戦争があたかもロシア領内で起きているかのような損害を出している。あなた方は、何のためにそんなことをしているのだ? ロシアの母たち、ロシアの先生たち、ロシアの企業家たち、普通の人たちに問う。これは何のためだ?」と発言した。

同氏は、すでにロシア兵4500名が殺されたとし、「何のためにあなた方は皆、ここに来たのだ。何のためにあなた方の装甲車は、クリミアから、私たちのクリミアから、ここに来たのだ。ヤルタから、イェウパトリヤから、スダクから、シンフェローポリから。それらは、戦車操縦者にとっての軍事キャンプの名前ではない。もう一度言う。4500人のロシア兵が殺されたのだ」と強調した。

加えて同氏は、欧州は、ロシアの航空機全てに対して空を封鎖し、世界的企業はロシアの企業とのあらゆる繋がりを絶っていると指摘し、「この1週間がロシアの通貨にとって、どのように終わるのか、ルーブルがどれだけ落下するのか、見てみようではないか」と発言した。

さらに同氏は、「昨日私は、ポルトガル、リトアニアの大統領、フランスのマクロン大統領、ポーランドのドゥダ大統領と話をした。私は、ドゥダ氏の実りある活動に特別に感謝している。ベルギー、スペインの首相、英国のジョンソン首相とも話した。私たちの反戦連合からのサポートは、無条件かつ比類なきものだ」と強調した。同氏は、パートナーたちとの対話の際、彼らからの心からの敬意を感じるとし、「ウクライナ人は世界に。私たちがどんな人たちなのかを示した。ロシアは、どのような国になったのかを示した。想像して欲しい。ロシアの侵攻の4日間だけで、ロシアの砲撃により、ウクライナの子供が16名亡くなり、45名が負傷したのだ」と指摘した。

同氏は、ロシアはこのような連帯、強力な反応を信じていなかったが、ウクライナ人がこの歴史を変えたのだと強調した。

これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する戦争を開始した。

保健省は、侵攻により、これまでにウクライナにて352名が死亡、その内児童が14名であり、負傷者は1684名、その内児童が116名だと発表した。