ゼレンシキー大統領、ロシアとの協議につき「小さいながらも戦争を止めるチャンス」

ゼレンシキー大統領は27日夕方、同日行われるウクライナとロシアの会談で結果が出ることはあまり信じていないものの、その開催に同意したのは、戦争を止めるためにはどんなに小さいチャンスであろうとも利用すべきだと思うからだと発言した。

ゼレンシキー大統領が国民向け動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、本日ルカシェンコ氏と長い時間話をしたとし、「私は、ミサイル、航空機、ヘリがベラルーシからウクライナに飛んできて欲しくないと思っている。私は、ベラルーシからウクライナに軍が来て欲しくないと思っている。彼(ルカシェンコ氏)は、私にそれを確約した」と発言した。

また同氏は、自身の課題は、ウクライナを守ることだとし、「あなた方はこの激しい数日、どのように私たちがその課題を遂行しているか目にしているだろう」と発言した。

ゼレンシキー氏は、「ルカシェンコ氏は、私に対して、ウクライナとロシアの代表団がプリピャチ川で会うことを呼びかけた。強調する。一切の(前提)条件なしでだ。いつも通り率直に言おう。私は、その会談の結果をあまり信じていない。しかし、試す。小さいながらも、チャンスが生じた際に、私が大統領として戦争を止めようとしなかったなどという疑いがウクライナ国民の誰にも生じないようにだ」と発言した。

同氏は、ルカシェンコ自称ベラルーシ大統領との協議の結果、ウクライナ代表団がロシア代表団と前提条件なく、プリピャチ川地区のウクライナ・ベラルーシ国境で会うことで合意したと伝えた。

これに先立ち、ゼレンシキー氏は、同会談に同意した際に、ルカシェンコ氏がウクライナ代表団の移動、協議、飛行機での帰還の間、ベラルーシ領にあるヘリやミサイルを飛ばさないことで責任を負ったと伝えていた。

なお、同日、ウクライナのヴェニスラウシキー憲法裁判所大統領代表は、同日のウクライナ・ロシア代表団協議は、数時間以内に始まると発言していた。