ゼレンシキー宇大統領「もしベラルーシからの侵略がなければ、私たちはミンスクで協議ができただろう」

ウクライナのゼレンシキー大統領は27日、もしベラルーシからの侵略行為がなければ、ウクライナはミンスクにてロシアとの協議に応じることができただろうと発言した。

ゼレンシキー大統領が27日朝の動画メッセージでのベラルーシ人向けメッセージの中で発言した

ゼレンシキー氏は、「今この瞬間、この戦争を終わらせ、平和を私たち皆に取り戻すことのできるウクライナとロシアが協議を行う可能性について、多くのニュースが流れている。そのニュースには、よくミンスクが協議場所として指摘されている。その場所は、私たちが選んだものではなければ、あなた方(ベラルーシ人)が選んだ場所でもなく、ロシアの首脳陣が選んだものだ」と発言した。

同時にゼレンシキー氏は、4日前、ベラルーシ領から巡航ミサイル、航空機、ヘリ、兵器が入ってきて、「私たちの家、私たちの生活を攻撃した」とし、「軍用機材がやってきたのだ。恐ろしいデジャブだ。キーウは朝4時に攻撃を受けたのだ。誰かにそんなユーモアセンスが、1941年同様、あるわけだ。兄弟のベラルーシ人のあなた方が眠っている時、私たちは目を覚ました。あなた方が今も寝ていたとしても、私たちはもう横にならない。なぜなら、私たちは自分の国のために、自分の自由のために戦っているからだ。なぜなら、そのための権利があるからだ」と発言した。

同氏は、「もしあなた方の領土から侵略行為がなければ、私たちは、あなた方の街、ミンスクにて話すことができただろう。あなた方が中立であった時には、私たちは、ミンスクで話をしていたし、私たちは何度もそこで会った」と発言した。

これに先立ち、ロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアの代表団はウクライナとの協議のためにベラルーシを訪れたが、ウクライナ側代表団が来なかったと発言していた。ゼレンシキー大統領の今回の発言は、このロシア側の発言に対する反論だと思われる。