ロシア、SWIFTから排除へ 各国が容認=クレーバ外相

ウクライナのクレーバ外相は26日、ロシアの金融機関をSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除する決定の採択に向けた技術的準備がすでに始まったと報告した。

クレーバ外相がフェイスブック・アカウントにて伝えた

クレーバ外相は、「公式な決定はまだ作成されていないが、しかし、決定採択とその制裁発動への技術的準備はすでに始まった。私たちは踏ん張り、踏ん張り、踏ん張り切ったのだ。ウクライナ大統領からウクライナ大使館のアタシェまで、ウクライナの外交垂直構造全てが働いた」とし、SWIFTからのロシアの排除の決定が近々採択されることを伝えた。

クレーバ氏は、関係者にお礼を述べつつ、「この勝利をウクライナの外交官はウクライナの防衛者に捧げる」と書き込んだ。

これに先立ち、同日、複数の報道関係者・報道機関が、ドイツやハンガリーなど、これまでロシアのSWIFTからの排除に反対していた国々が、同排除支持へと立場を変更したと伝えていた。

なお、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する戦争を開始した。

これを受け、連日、米国、英国、EU、カナダ、オーストラリア、日本、韓国、台湾などがそれぞれ新たな対露制裁の発動を発表している。米国やEUは、24日にはロシアの金融機関やプーチン氏に近い資産家への制裁、25日にはプーチン氏個人などへの制裁の発動を発表している。

他方で、ゼレンシキー大統領は25日朝、世界の最も強い国々は遠くからウクライナの戦争を観察し続けており、それまでに発表された制裁ではロシアの侵略を止めるには不十分だと発言していた