ロシア軍、チョルノービリ立入制限区域で偽の「空中戦」を実施 フェイクニュース作成の疑い

チョルノービリ原子力発電所周辺地域を管理するウクライナの国家立入制限区域庁は26日、ロシア占領軍が同地域で、フェイクニュースを作成するために空中戦を偽装した行動を取っていると報告した。

国家立入制限区域庁がフェイスブック・アカウントにて伝えた

報告では、「今この瞬間、チョルノービリ区域上空にて、空中戦の模倣が行われている。私たちには、『ウクライナがチョルノービリの危険な設備の上で占領者(ロシア軍)を攻撃している』という内容の、世界の報道機関向けの挑発的なフェイクニュースを(ロシアが)作成しているという情報がある。チョルノービリには、ウクライナ軍はいない。ウクライナは、チョルノービリで戦闘していない」と伝えた。

同庁はまた、ロシア軍の兵器の移動により同区域の放射線量は高くなっていると伝えた。また、旧チョルノービリ原子力発電所設備、シェルター、放射線廃棄物保管所の職員の一部の状況は不明だとのこと。

これに先立ち、24日、ポドリャク・ウクライナ大統領府長官補佐官は、ロシア軍の侵攻により、ウクライナ軍はチョルノービル原子力発電所のコントロールを失ったと発表していた。