ゼレンシキー大統領、25日朝、大半の戦線で敵を食い止めており、戦闘が継続していると報告

ゼレンシキー大統領は25日朝、ロシア軍側はウクライナの侵攻の際に、ウクライナ軍が疲れることに期待しているが、ウクライナ側は疲れていないと発言した。

ゼレンシキー大統領が国民向け呼びかけ動画にて発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちの、男性と女性、ウクライナの全ての防衛者たちは、初日、敵に迅速な侵攻プロジェクトを実現させることを防いだ。ウクライナ人は、真の英雄的振る舞いを見せている。大半の戦線で敵を止めた。戦闘が続いている。そのため、ロシアの攻撃は、私たちの軍が疲れることを期待した上で続いている。しかし、私たちは疲れていない」と発言した。

またゼレンシキー氏は、敵の航空機はキーウ(キエフ)市を含め、民間人住宅地の上でも利用されているとし、ウクライナの防空部隊はできるかぎりウクライナの空を守っていると伝えた。

さらにゼレンシキー氏は、現在のキーウの状況を1941年の攻撃と比較し、「今朝のキーウの空の最悪な爆発、空爆、民間住宅への着弾、火事、すべてが1941年に生じた私たちの首都への最初の侵攻を思い出せる」と発言した。

これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する攻撃を行い、戦争を開始した。

ゼレンシキー大統領は、ドネツィク州ではウクライナ軍は素晴らしい活躍をしたが、ハルキウ方面と南部方面では困難な戦闘が行われていると報告した。また、ゼレンシキー氏は、「誰も、ウクライナ人に国の自由と独立を明け渡すことを説得したり強制したりすることはできない」と強調した。

ウクライナ外務省は、プーチン露大統領の侵略を止めることができるのは、団結した断固とした行動だけだとし、国際社会に速やかに新たな制裁パッケージを発動するよう呼びかけた。

ウクライナ保健省は24日、同日朝にロシアがウクライナに対して開始した更なる侵攻により、ウクライナ国民57名が死亡、169名が負傷したと伝えた。