ロシアによるウクライナ人記者殺害 宇外務省、国際社会の対応を要請
ティーヒー報道官がXアカウントにコメントを投稿した。
ティーヒー氏は、「私たちは、国際社会に対して、ロシアが一時的に占領するウクライナ領における、体系的戦争犯罪、人権侵害、拉致、拷問、殺人を暴くこの調査の結論に対応するよう要請する」と書き込んだ。
その際同氏は、国連人権理事会、ウクライナ国連人権監視団、ユネスコ、欧州安全保障協力機構(OSCE)、OSCE報道の自由問題代表、欧州評議会、欧州拷問等防止委員会や、HRW、アムネスティ・インターナショナル、国境なき記者団などに呼びかけを行った。
同時に同氏は、今回の調査報道を行った「フォービドゥン・ストーリーズ」、13のウクライナ国内外の報道機関の45人の記者に対して、「優れた、そして衝撃的な調査報道」に謝意を伝えた。そして同氏は、ロシチナ記者の勇気、ジャーナリズムへの献身、人命への真摯な心遣いは「並外れたものだった」と喚起した。
そして同氏は、「この共同調査成果は、彼女の英雄的行動と、ロシアによる野蛮な殺害を浮き彫りにすると同時に、ロシアで拘束されている何千人の民間人の凄惨な運命を明らかにしようとする彼女の努力をさらに拡張するものだ」と強調した。
同氏はさらに、ロシアにより拉致・拘束されている民間人の拘束問題は国際社会により一層のの注意と即時かつ強力な対応を要するものだと指摘した。
加えて同氏は、「なぜなら、私たちが現在目の当たりにしているものは、近年で最大規模と言える、国家主導の民間人拉致作戦である可能性が高いからだ。それは、非難され、罰されねばならない。こうした恐るべき残虐行為に責任のあるロシアの犯罪者たちは、責任を問われるべきである」と強調した。
これに先立ち、ウクライナ国内外の民間報道機関は、ロシアに拘束されていたウクライナ人女性記者、ヴィクトリヤ・ロシチナの遺体が一部の内臓が欠損した状態でウクライナ側に返還されていたとする調査報道結果を発表していた。ロシア側の書類には「身元不明の男性」として記載されていたという。
Journalist Viktoriia Roshchyna disappeared in Russian-occupied Ukraine in 2022 while reporting on the torture of Ukrainian civilians held in informal detention centers by Russia. In October 2024, she was declared dead in Russian captivity.
— Forbidden Stories (@FbdnStories) April 29, 2025
We investigated what happened to her.