EURO2020決勝Tでウクライナ代表はストーリーを作れるか

EURO2020決勝Tでウクライナ代表はストーリーを作れるか

ウクルインフォルム
6月29日、サッカー・ウクライナ代表は、グラスゴーにて欧州サッカー連盟(UEFA)主催のサッカーの欧州選手権EURO2020決勝トーナメント第1戦でスウェーデンと対決する。

執筆:スヴャトスラウ・ヴァシリク(キーウ)

私は、最近、EURO2020におけるウクライナとデンマークの代表の違いは何かと聞かれた。両チームとも3位からプレーオフに出ており、両チームとも自グループで勝ち点3であったのだ。同時に、デンマークでは決勝進出の興奮が広がっているが、ウクライナでは私たちはアンドリー・シェウチェンコ監督をののしっている。これは不公平だろう。

私は、デンマーク代表はEURO2020にてすでにストーリーを作り出せているが、私たちはまだであるという点に、両チームの違いがあると思っている。デンマークは予選で、クリスティアン・エリクセン選手のドラマを示し、フィンランド戦の敗北を勇敢に生き抜いた。ベルギー戦で敗北こそしたが、立派なサッカーを見せた。二つの敗北の後で、最終戦でロシア相手に勝利し、3位チーム枠から決勝トーナメントへの進出を決めた。デンマークは、大きな問題を克服し、サッカーを行い、勝利する、という模範を示したのだ。

他方、私たち、ウクライナは何を示せたか。ヤルモレンコ選手のオランダ戦でのゴール、マケドニア戦での前半戦、それからブカレストの観客の応援も肯定的なものとみなせようか。ただし、今のところそれだけだ。ストーリーと呼べるほどのものではない。加えて、オーストリア戦での完敗があらゆるポジティブな要素を覆い隠してしまっている。結果、チームプレー、監督の采配、指導者の状態、あらゆるものに落胆させられた。

そのような中で、私たちはEURO2020の次のチャンス、決勝トーナメント進出権を得たのだ。トーナメント方式と他チームの試合が私たちの有利に働いた。ただし、半分はウクライナが自分で勝ち取ったものであることは忘れないでおこう。勝ち点3、得失点差−1、アムステルダムで総崩れしなかったこと、オーストリア戦で大敗しなかったこと。その結果、シェウチェンコ監督率いる代表チームは、エリートたちのいる扉の前で踏みとどまり、追加の決勝進出権を獲得したのだ。

6月29日、グラスゴーにて、ウクライナは、決勝第1戦をスウェーデンと闘う。長らく夢見てきた対戦カードだ。スウェーデンは、強力な対戦相手だが、イタリアやフランスではない。グラスゴーにはウクライナ人ディアスポラのサッカーの応援が活発な地であり、私たちは強力なサポートを受けられるだろう。

その試合で、私たちがウクライナ代表から期待することは何か。1つ目は、「良いサッカー」だ。スウェーデン代表は、オーストリア代表と似ているが、プレスが弱く、攻めが強い。そのため、オーストリア戦のある種の「リベンジ」を行うことができる。内容、機動力、攻撃性を示す試合だ。ミコレンコの代わりにソボリを見たい。ステパネンコとズブコウをメンバーに戻して欲しい。リーダーたちやツィハンコウのプレーに拍手を送りたい。

2つ目は、私たち皆が勝利を待っている、ということだ。選手たちは皆、このような大会で2度目のチャンスを得るということは、人生最高の試合を行うための動機を得たようなものだと述べている。私たちは、準々決勝でウクライナ代表を目にしたい。そうすれば、それがEURO2020における私たちのストーリーとなるだろう。

写真:Getty Images


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