キーウ市内でクリミア・タタール民族文化遺産展開始

キーウ市内でクリミア・タタール民族文化遺産展開始

写真
ウクルインフォルム
10月31日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)市内の国立歴史博物館宝物庫にて、クリミア・タタール民族文化遺産展「ミラス(遺産)」が始まった。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

展覧会オープニングにて、「クリミア・プラットフォーム」活動局長のトマク氏は、「この展覧会は文化だけに関係するものではない。これは政治であり、『クリミアは誰のものか?』との問いに答えるものである。それは、間違いなくロシアのものではない。クリミアは、クリミア・タタール的なものであり、歴史上の繋がりウクライナと統合しているものである」と発言した。

同氏はまた、展示は、ウクライナの遺産におけるクリミア・タタール民族の伝統的古美術に焦点を当てたものであり、ロシア帝国・ソ連時代に広められたクリミアに関する「神話」を否定することに役立つ内容だと指摘した。

写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム

さらに同氏は、「この展覧会は、ウクライナの歴史とクリミア・タタール人の役割に光を当てるものであり、クリミアがあたかもウクライナと繋がりがないとか、フルシチョフがプレゼントしたとか、クリミア・タタール民族が先住民ではないとか、何らかの別のタタール民族の一部だとかいうような『神話』に対比するものである。しかし、私たちは、クリミア人(編集注:qırımlı、クリミア・タタール民族の別称)がクリミアで形成された民族であることを理解している」と発言した。

展覧会上では、クリミア・タタール民族が作った19世紀から20世紀初頭の宝飾品や日常生活用品が展示されており、金色の植物模様の飾りとコインで装飾された伝統的女性の頭飾り「フェス」や、女性のベルト用装具や、クリミアの当時の風景を描いた絵や写真、衣類、婚礼用装具などが見られる。

展覧会の企画者である市民団体「アリェム」のアジイェヴァ氏は、今回の展示は、2月17日に開始が予定されていたものだと明かした。同氏は、戦争によりスケジュールに修正が加えられたが、クリミア・タタール人の知恵である「忍耐は金、行動は真珠」に従って、展覧会は開催に至り、来年の6月30日まで開催されることになったと伝えた。また、今回の展示は、スイス政府が支援していると指摘し、スイスはアジイェヴァ氏たちがクリミアから避難した2016年から同市民団体の活動をサポートし続けてくれていると伝えた。

ヴィルド駐ウクライナ・スイス大使は、クリミア・タタール民族の問題に対する敏感さは、彼らの悲劇の歴史から来ているものであると指摘した。ヴィルド大使は、「彼らは、とりわけスターリン時代と被占領下クリミアの現在に、悲劇的な歴史を抱えるマイノリティー集団である。この民族は、存続と自決の権利を持つ。彼らが自らを示すことのできる場所は、現代ウクライナである。スイスの歴史もまた、ある種のパッチワークであり、様々なピースで構成される一体性となっている。だから私たちは、そのような問題に敏感なのだ。私たちは、多様性こそがウクライナを強固にすると確信している」と発言した。

今回の展覧会は、スイス開発協力局(SDC)の支援を受けた、市民団体「アリェム」のプロジェクト「統べる感覚」の一環で開催されたものだという。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用は検索システムに対してオープンである一方、ukrinform.jpへのハイパーリンクは第一段落より上部にすることを義務付けています。加えて、外国マスメディアの報道の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びキャリー元マスメディアのウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。オフライン・メディア、モバイル・アプリ、スマートTVでの引用・使用は、ウクルインフォルムからの書面上の許可を受け取った場合のみ認められます。「宣伝」と「PR」の印のついた記事、また、「発表」のページにある記事は、広告権にもとづいて発表されたものであり、その内容に関する責任は、宣伝主体が負っています。

© 2015-2022 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-