クリミアで拘束のジェリャル氏、弁護士に手紙 「頭に袋を被せられ連行」

クリミアで拘束のジェリャル氏、弁護士に手紙 「頭に袋を被せられ連行」

ウクルインフォルム
ロシアにより占領下にあるウクライナ領クリミアにて占領機関当局に拘束・逮捕された先住民クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のナリマン・ジェリャル第一副代表は、弁護士のニコライ・ポロゾフ氏に対して手紙を渡した。公開された手紙には、自身の拘束とその後の出来事が書かれている。

8日、ポロゾフ弁護士がフェイスブック・アカウントに手紙の写しを公開した

ジェリャル氏は手紙にて、自身に「破壊工作」の容疑がかけられたことに驚いたと述べており、「私は、類似のことを行うことなど一度も考えたことがない。それは私の手法ではない。(中略)今後、尋問、裁判、拘置、孤独が待っている。(中略)今後どうなるのか、見てみようではないか」と書いている。

また同氏は、自身の自宅にてロシア占領政権当局が行った家宅捜索が表面的で形式的なものだったこと、その後当局の人間が内務地区支部へと一緒に来るよう言ったが、家宅捜索の根拠となる文書は見せられなかったと指摘した。

さらに同氏は、車両に乗り込むと頭からずた袋を被せられたため、その後車両の向かった先はわからなかったと書いている。

同氏は、「袋も手錠も外されず、私は、何らかの建物、半地下へと運ばれた。場所は明るかった。部屋には、少なくとも4名の人物がいた。私は、椅子に後ろ向きに座らせれた。その後、男性が高圧的な声で私に対してガス管爆破の罪を述べ始めたのだ」と伝えた。

写真:ニコライ・ポロゾフ弁護士(フェイスブック)

その他同氏は、ロシア連邦保安庁(FSB)の建物内で、拘束された5名のクリミア・タタール人の内の1名と出会ったと述べている。同氏は、「明け方およそ4時、彼らのうちの一人との共同尋問が行われた。私は(彼に)、大丈夫かと聞いたら、彼は首を横に振った。『殴られたか』と尋ねると、今度は首を縦に振った」と書いている。

ジェリャル氏は、残された自身の子供と両親のことを心配していると伝えた。

なお、これに先立ち、3、4日、被占領下ウクライナ領クリミアにて、ロシア占領機関当局が複数の先住民クリミア・タタール系住民の自宅で家宅捜索を行い、ナリマン・ジェリャル「メジュリス」副代表はじめ、計5名を拘束していた。その後、シンフェローポリ市では、この5名被拘束者の所在を把握しようと集まった住民約60名が占領機関治安当局に数時間にわたり拘束された(その後、2名を残し、残りは解放された)。

ロシア占領政権のシンフェローポリ氏キエフ地区裁判所は、ナリマン・ジェリャル・メジュリス第一副代表、アジズ・アフテモフ氏、アサン・アフテモフ氏に対して、11月4日までの2か月間の拘禁措置を言い渡している。

ゼレンシキー大統領は、同拘束につき、クリミア・プラットフォームの活動開始に対するロシアの反応であるとしつつ、被拘束者を速やかに解放するよう要求している。

本件につき、米国や欧州連合(EU)及び同加盟国は、ロシアを非難するメッセージを発出している

トップ写真:レファト・チュバロフ「メジュリス」代表(フェイスブック)


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