コサック時代の砲車、予算不足で修繕の目処立たず

コサック時代の砲車、予算不足で修繕の目処立たず

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ウクルインフォルム
昨年11月に南部ザポリッジャ市のドニプロ川の川底で発見された17〜18世紀に作られたオーク製砲車は、現在修繕庫にて保管されている。修繕を行うには冷凍機材が必要だが、機材をレンタル資金が現在不足している。

考古学者であり国立ホルティツャ保護区の職員であるヴァレリー・ネフョードウ氏がウクルインフォルムの記者に伝えた。

ネフョードウ氏は、「最善の保存の形は、脱水方式だ。つまり、物を氷点下15〜20度で凍らせ、凍った状態で乾燥させていき、それにより木のサイズを維持し、変形を防ぐのだ。そのためには、4〜6か月間、冷凍保管庫が必要だ。良質な保管庫は、1か月あたり450ドルのレンタル料がかかる。ドニプロ市に機材はあるが、資金面で私たちには合わない。私たちは、支援してくれる人を探している。担保分を残さねばならず、約5万フリヴニャ必要だ」と発言した。

ザポリッジャ市にて予算不足で修繕できていない砲車 写真:ドミトロー・スモリイェンコ/ウクルインフォルム

昨年11月に発見された砲車は、ドニプロ川の川底に約300年間沈んでいたものと推定されている。ホルティツャより少し下流、水深9.8メートルの地点で発見された。

類似の発掘物はウクライナ領内で見つかったのは今回が初めてだとのことで、類似の砲車は世界の博物館に複数保管されていると説明された。

ネフョードウ氏は、「この発掘物を水の中に残しておいてはいけなかった。それを失ってしまう可能性は非常に大きかったからだ。砲車は、引き上げなければならなかったのだが、冷凍保管庫問題が長引くとは思っていなかったのだ」と発言した。

砲車はオークにて作られており、各部位が鉄製の金具で留められている。全長4.5メートル(武器を加えると5.5メートル)、重さ1.2トン。

同氏は、「保存状態は極めて良い。ドニプロ川は、至高の記念品をプレゼントしてくれた」と強調した。


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