ウクライナ語ウィキペディアのアクセス数が2か月連続記録更新 11月は7430万ヒット
2日、市民団体「ウィキメディア・ウクライナ」創設者である、ユーリー・ペロハニチ情報技術企業協会総裁が伝えた。ニュースサイトMedia Sapiensが伝えた。
発表によると、ウクライナ語版ウィキペディアへのアクセス数は過去2か月連続で記録を更新したとのこと。今年11月の同サイトへのアクセス数は7430万ヒットだったという。
ペロハニチ氏は、「11月の一日の平均アクセス数は247万ヒットでした。これは1時間だと10万3000ヒット、1分間だと1719ヒット、1秒間だと29ヒットです」と述べた。
なお、11月は、それまでの記録であった10月のアクセス数から297万アクセス増加したという。
同氏は、昨年11月と比べると、ウクライナ語版ウィキペディアへのアクセス数は10%増加しており、過去3年間では33%増加したという。また、同氏によれば、11月はウィキペディアへのアクセス数が年間で高くなる月であり、来年の11月にまた記録が更新されるのではないかとの予想を述べた。
同時に、ペロハニチ氏は、ロシア語版ウィキペディアへのアクセス数減少についても指摘した。同氏は、「ロシア語版ウィキペディアは、過去1年でアクセス数を5%減らしました。ウクライナ語は、10%増加です」と発言した。
具体的には、ロシア語版ウィキペディアの1か月間のアクセス数は、過去1年で、8億7100万から8億2800万に減少(-4.9%)しているとのこと。また、ロシア国内からのロシア語版ウィキペディアへのアクセス数は、5億2000万から5億400万に減少(-3.1%)しており、ウクライナ国内からロシア語版アクセスは、1億1400万から1億1000万に減少(-3.6%)していると説明された。
また、ウクライナ国内での、ロシア語版とウクライナ語版のウィキペディアへのアクセス数の差については、2018年11月はロシア語版へは1億1400万、ウクライナ語版へは5800万で、ロシア語版へのアクセス数が96%多かったが、2019年11月はロシア語版へ1億1000万、ウクライナ語版へ6200万と、この差が縮まった(96%→77%)と説明されている。
その上で、ペロハニチ氏は、「ロシア語ウィキペディアの人気の縮小傾向は、世界中でもウクライナ国内でも明らかです」と発言した。