オデーサ州の要塞跡、ユネスコ世界遺産暫定リストに登録
ウクルインフォルム
ユネスコは、オデーサ州のアッケルマン(ビルホロド・ドニステロウシキー)要塞を歴史建築遺産として、世界遺産暫定リストに加えることを決定した。
17日、在ユネスコ・ウクライナ常駐代表部がフェイスブック・アカウントにて報告した。
報告には、「私たちは喜びとともに報告する。ユネスコ世界遺産センターは、『チーラ~ビルホロド(アッケルマン) 黒海からバルト海への道』をユネスコ暫定リストに加えることを公式に認定した」と書かれている。
また、代表部は、「チーラ~ビルホロド(アッケルマン) 黒海からバルト海への道」はとてもユニークな遺産の集合体であり、普遍的な価値があることを指摘し、今後正式なユネスコ世界遺産リストへの登録を目指して活動していくことを伝えた。
なお、アッケルマン(ビルホロド・ドニステロウシキー)要塞は、ウクライナの要塞建築の中で最大のもの。城壁の長さは2.5キロに及び、敷地は9ヘクタール以上である。城壁の厚さは、1.5メートルから5メートル、高さは5メートルから15メートルである。要塞の北側は、ドニステル川の河口に面しており、他の3方面は約13~14メートルの堀で囲われている。
なお、今年8月の大雨・嵐(約1時間で通常4か月分の量の降雨に見舞われた)の際にアッケルマン要塞の複数個所が破損している。
オデーサ州行政府の文化・民族・宗教・文化遺産保護局は、ウクルインフォルムの記者に対して、同要塞の塔の破壊は知られており、オデーサ州の呼び予算を通じた修理が計画されており、修理費用は2150万フリヴニャとなるが、修理への予算拠出の指示が遅れていると伝えた。