エピファニー首座主教、フィラレート名誉総主教による批判内容を否定

エピファニー首座主教、フィラレート名誉総主教による批判内容を否定

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フィラレート名誉総主教が昨年12月の統一会議前にウクライナ正教会の権力を同名誉総主教のために残すと約束したが、約束は守られなかったと述べていることについて、ウクライナ正教会のエピファニー首座主教は、そのような約束はなかったと否定した。

エピファニー首座主教がBBCウクライナ語版へのインタビュー時に発言した。

首座主教は、「私個人、統一会議前になんらの約束もしていない。(その前に)半年間にわたり協議が行われ、多くの会合があったし、様々な提案があった。私は、全ての協議に出席していたわけではないが、大半の会合に出席していた」と発言した。

また、首座主教は、最終的な合意は昨年12月14日、統一会議の前日に達成し、文書となっていると指摘し、「それが最終的な立場であった。それぞれがそれぞれの考えを持っていたであろうが、最終的には全ての合意が署名入りの文書でまとまっているのである。そのため、現在、誰かが誰かにどこかで約束したというのは、適切ではない」と強調した。

同時に、同首座主教は、自身が首座主教に選出される際のフィラレート名誉総主教の貢献は甚大であったとし、「私たちはそれを評価している」と強調した。

同首座主教は、「私たちは、キーウ聖庁の役割をむげにはしないし、評価を下げることもしない。さらには、過去25年のフィラレート総主教の役割の価値を低めることもしない」としつつ、「私たちは全ての良きことに敬意を払うが、しかし、破壊をもたらす誤った考えは、私たちは支持しない」と強調した。

さらに首座主教は、キーウ聖庁は実質的にも法的にももはや存在しないことを喚起し、「キーウ聖庁の機構は(昨年)12月15日の朝、統一会議の前に、ウクライナ正教会キーウ聖庁の会議の決定により解体されたのである。それはウクライナ正教会自治独立派に関しても同様である。そういう条件であったのだ」と指摘した。

なお、現在のウクライナ正教会は、2018年12月15日、キーウにおける統一会議にて創設されている。同会議には、当時のウクライナ正教会キーウ聖庁、自治独立派、またモスクワ聖庁から主教2名が参加していた。

新たに創設されたウクライナ正教会の首座主教に選ばれたのは、当時のキーウ聖庁の主教であるエピファニー氏であった。この選出を受けて、2019年1月6日、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教がイスタンブルにて、エピファニー・ウクライナ正教会首座主教へと、同正教会の独立に関する文書「トモス」を授与した。この創設・独立により、ウクライナ正教会キーウ聖庁と自治独立派は、自己解体している。


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