クリミアの「裁判所」、拘束したクリミア・タタール人の残りの11人も逮捕 合計20人に

クリミアの「裁判所」、拘束したクリミア・タタール人の残りの11人も逮捕 合計20人に

ウクルインフォルム
被占領下クリミア、シンフェローポリ市の「裁判所」は、3月27日にロシア治安機関が「ヒズブット・タフリール(イスラム解放党)」関与の容疑で拘束したクリミア・タタール人20名のうち11名を未決囚への予防措置として5月15日にまで逮捕する判決を下した。これにより、同日拘束された20名全員が逮捕されることになった。

28日、「真実のクリミア」プロジェクトが報じた。

報道には、「ロシアがコントロールするシンフェローポリ市のキーウシキー地区裁判所は、3月27日に同国が禁止する『ヒズブット・タフリール』の活動に関与した容疑でロシアの治安機関に拘束されたクリミア・タタール人のうち11名を逮捕した」と書かれている。

弁護士のエデム・セメドリャイェフは、今回予防措置として5月15日までの拘置所での逮捕の判決が言い渡されたのは、ルスラン・スレイマノフ、アリム・ケリモフ、ルステム・シェイハリイェフ、メジト・アブドゥラフマノフ、ヤシャル・ムエジノフ、ビリャル・アジロフ、ジェミリ・ハファロフ、リザ・イゼトフ、イゼト・アブドゥライェフ、アサン・ヤニコフ、シャバン・ウメロフの11名だと伝えた。

また同弁護士は、同日の裁判は非公開で行われたとし、また拘束された者たちは食事も与えられていなかったと報告した。

同日の裁判所を囲んでいたロシア治安機関職員は、被拘束者の応援に来た人々に対して、建物から離れるように要求し、「許可のない集会への参加」として行政処罰を科すと警告していた。

これまでの報道にあるように、3月27日、被占領下クリミアでは、クリミア・タタール人の民家に対して少なくとも25の家宅捜索が行われ、その結果市民団体「クリミアの連帯」の活動家が20名拘束された。同日中にそのうち9名が5月15日まで逮捕の判決を言い渡されていた。28日の11名と合わせ、拘束されたクリミア・タタール人活動家全員に逮捕判決が出されたことになる。


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