クリミア「裁判所」、家宅捜索時に拘束されたクリミア・タタール人9名を逮捕

クリミア「裁判所」、家宅捜索時に拘束されたクリミア・タタール人9名を逮捕

ウクルインフォルム
被占領下クリミア、シンフェローポリ市の「裁判所」は、27日に拘束した24名のクリミア・タタール人のうち9名を、ロシアが禁止する「ヒズブット・タフリール(イスラム解放党)」の活動に関与した容疑で5月15日まで逮捕する「判決」を下した。

27日、拘束されたクリミア・タタール人の弁護士アイデル・アザマトフ氏が報告した。「真実のクリミア」プロジェクトが報じた。

今回の逮捕は、裁判所が最終的な判決を下すまでの予防措置としてのもので、9名に対して、シンフェローポリ拘置所での逮捕という判決となっているとのこと。

アザマトフ弁護士は、「弁護側は、(予防措置として)自宅拘禁を選ぶように主張した。しかしながら、裁判所は、弁護側主張を棄却し、捜査側主張を受け入れる形で、5月15日までの1か月19日の逮捕判決を下した」と説明した。

同日、裁判所に逮捕が言い渡されたクリミア・タタール人活動家は、トフィク・アブドルハジイェフ、ルステム・セイトハリロフ、ヤキム・ベキロフ、ファルハト・バザロフ、セイトヴェラ・セイトナブジイェフ、イェルファン・オスマノフ、セイラン・ムルタゼ、セルヴェル・ハジイェフ、メジト・アブドラフマノフの9名。

なお、3月28日には、他11人のクリミア・タタール人の予防措置選択の判決が予定されているとのこと。

これまでの報道では、3月27日、ロシア連邦保安庁、ロシア内務省職員、ロシア国家親衛隊が被占領下クリミアにおいて、クリミア・タタール人家族の住居に対して、少なくとも25の家宅捜索を実施。ロシア側は、同国の禁止する「ヒズブット・タフリール(イスラム解放党)」の活動参加の可能性関する捜査の一環だと説明。計20名のクリミア・タタール人が拘束されたことが伝えられている。


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