昨年、女性ジャーナリストに対する攻撃件数が1.5倍に増加
ウクルインフォルム
国家ウクライナ記者組合は、2018年を通じて記者活動への物理的な妨害行為は86件確認されたと報告した。
23日、セルヒー・トミレンコ国家ウクライナ記者組合代表が記者会見「ウクライナの記者の安全指数 2018年総括」にて発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
トミレンコ代表は、「私たちは、ウクライナにおける記者の安全状況は異常な状態だとみなしている。なぜなら、2年連続で、記者に対する物理的攻撃の発生件数が高いレベルで確認されており、これら件数が罰されていないからである。私たちの監視結果では、2018年、記者に対する物理的攻撃件数は、86件であった」と発表した。
同代表は、記者への攻撃を行うのは一般市民が最も多いが、同時に、12件は、政府関係者や議員によって行われたと説明した。その他、10件は警察官やその他治安機関職員によるものであり、1件は武器の使用が確認されたと指摘された。
トミレンコ代表は、「恥ずべき傾向としては、昨年は、女性記者に対する攻撃事案が著しく増加したことである。2018年の女性記者への攻撃件数は、前年比でほぼ50%増加した」と説明した。
地域別の記者攻撃事案発生件数では、キーウ(キエフ)市・キーウ州が最も多く、29件。その他、ドニプロペトロウシク州で10件、オデーサ州で7件、ヴォリーニ州、ポルタヴァ州、ドネツィク州で5件確認されたと発表された。
トミレンコ代表は、2017~18年の記者攻撃事案件数は「異様なほど高いレベルにある」と指摘し、現在、治安機関や政治家に対して、ウクライナにおけるこの傾向を止めるための努力を行うよう要求していると説明した。