EU、対露制裁延長時に2名のロシア大富豪の除外に合意 ウクライナ批判 ラトビア棄権

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EU、対露制裁延長時に2名のロシア大富豪の除外に合意 ウクライナ批判 ラトビア棄権
欧州連合(EU)は22日、ロシアの約2600の個人及び団体に対する制裁を延長したが、その際、ロシアの大富豪アリシェル・ウスマノフ氏とミハイル・フリドマン氏を制裁リストから除外することを決定した。ラトビアは、このEU理事会の妥協案への投票において、棄権することを決定した。

ラトビア政府が公式ウェブサイトで発表した

ラトビア政府は、「本日、非公開閣議において(ラトビア)内閣は、EUの対露制裁延長に関するラトビアの今後の行動につき整理した。達成された合意は、ロシアの戦争支持者やそれらに関連する個人及び団体2600超に対する個別の制裁を今後3年間延長することを規定している。これまでは、このような決定を6か月ごとに採択しなければならなかった」と伝えた。

ラトビアは、ウクライナに対するロシアの侵略が弱まっていないことから、侵略国ロシアに対する制裁は緩和するのではなく強化すべきだと考えていると表明している。

そして、「ラトビアは、今後もロシアに対する追加のEU制裁の導入を主張していく。私たちはウクライナへの支援を継続し、EUの団結を強化していく」と指摘しつつ、同時に、EU加盟国の首脳たちとの交渉プロセスにおいて、ラトビアは政治的動機で制裁対象者を当該リストから除外することに反対し、最後までこの立場を維持した「唯一のEU加盟国」であり続けたと強調した。

発表にて、クルベルグス・ラトビア首相は、「これは倫理的に正しい立場であり、ウクライナの私たちの同盟者たちはこれを評価した」と伝えた。

同首相は、前述の大富豪2名を制裁リストから除外した上での対露制裁延長について、「それは良い決定と悪い決定の間の選択ではなく、悪い決定と著しく悪い決定の間の選択であり、それは2名の地位変更と、ロシアの侵略に関与する2600以上の個人及び法人に関する制裁の制度全体の将来との間の選択であった。これらの人物に対する制裁のさらなる適用を擁護する道を選択したことで、私たちは長期的にラトビア、ウクライナ、欧州にとってより有益な結果を達成した」と主張している。

ラトビアはまた、アリシェル・ウスマノフ氏及びミハイル・フリドマン氏に対するラトビア独自の制裁を導入し、ラトビアにおける両名の資金及び経済的リソースの凍結解除を防ぐため、利用可能なあらゆる法的手段を行使し続けると約束した。

さらに発表には、「EU理事会による決定の採択手続きの際に、ラトビア代表は投票を棄権するが、同時にEUの制裁リストからの両名の除外に対するラトビアの政治的不同意は維持するし、それを公に表明する」と書かれている。

またウクライナのシビハ外相は同日、ロシアの大富豪ウスマノフ氏とフリドマン氏を制裁リストから除外したEUの決定を「恥ずべきものであり正当化できない」とXアカウントにて評価した

シビハ外相は、「ウスマノフとフリドマンを制裁リストから除外する決定は、恥ずべきものであり正当化できない」と主張した。

また同氏は、今回の除外はモスクワを喜ばせたと指摘し、「モスクワは祝福している。望んでいたものである、不処罰の感覚、EUの侮辱、欧州の人々の間の分断を手に入れたからだ」と指摘した。

同時に同氏は、EU諸国に対して、代替行動案があるとし、「しかし、モスクワにおけるこの祝福を台無しにする方法はまだ存在する。私は全てのEU加盟国に対し、これら2名に対する(編集注:個々の)国の制裁の導入を直ちに発表するよう要請する」と書き込んだ。

これに先立ち、長引いていた交渉を経て、EU加盟国は、一部の加盟国の制裁リスト内の特定の人物に関する不満を考慮する妥協案に達し、ウクライナの領土一体性侵害に関する対露制裁の延長の決定の採択に近付いていた。


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