欧州委員会、ウクライナ政権高官の家宅捜索につき「汚職対策機関が機能しているということ」
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のメルシエ欧州委員会報道官は28日、同日のウクライナのイェルマーク大統領府長官に対する家宅捜索につき、いかなる捜査も汚職対策機関が機能していることを示しているとの見方を示した。
ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルシエ報道官は、「私たちは、国家汚職対策局(NABU)及び特別汚職対策検察(SAP)によって実施された本日の捜索に関するニュースを見た。私たちの立場は周知のとおりであり、それはいかなる捜査も、ウクライナで汚職対策機関が機能しており、活動の許可を有していることを示しているというものだ」と述べた。
また同氏は、汚職との闘いは、EUの総合的立場を定めているEU拡大パッケージの中核要素であると指摘し、さらに汚職対策はウクライナのEU加盟にとって重要だと強調した。
同氏はそしては、「それには、汚職と闘うための強力な能力と法の支配の遵守を保証するための恒常的な努力が必要だ。委員会は引き続き状況を注意深く追っていく」と発言した。
これに先立ち、28日朝、ウクライナの政権高官の汚職犯罪捜査・訴追に特化した機関NABUとSAPが、ゼレンシキー宇大統領の側近である、アンドリー・イェルマーク大統領府長官に対する捜索活動を行っていると公表していた。
イェルマーク大統領府長官もまた、汚職捜査機関から家宅捜索を受けたことを認めている。