ジュネーヴ協議 外交戦線における防衛成功
執筆:ミロスラウ・リスコーヴィチ(キーウ)
先週、ウクライナの情報空間は、不穏なインサイダー情報によって白熱した。「28項目からなる計画」、「非武装化」、「北大西洋条約機構(NATO)の断念」、「感謝祭までの最後通牒的な期限」。これらの見出しは「裁判判決」かのように鳴り響いた。ホワイトハウスは、合意の質や公正さではなく、その速度にのみ関心があるように見えた。しかし、11月23日にジュネーヴで起こったことを、外交官は注意深くも「パラダイムシフト」と呼び、専門家たちは「キーウの戦術的勝利」だと形容している。
ウクライナと米国の代表団の会合は、降伏への署名を予期させるものではない。むしろ、それはゲームのルールの書き換えを開始させるものだった。最後通牒の代わりに「最も生産的な日」という言葉が発せられ、トランプ氏の厳格な期限は突然「柔軟」になった。
では、スイスで実際に何が起こったのだろうか? なぜ米国側はレトリックを変えたのか? 欧州の主要国はどのように関わったのか? なぜ専門家は、最も興味深いのはモスクワの今後の反応だと考えているのか?
詳細に立ち入ってみよう。
「クレムリンの願望リスト」から現実的な外交へ
交渉に先立って雰囲気は緊迫していた。西側メディアへの情報リークは、非公的にロシア側が共著者となっている計画(いわゆる「ドミトリエフ・ウィトコフ計画」)を米国がウクライナに押しつける準備があるかのような構図を描いていた。しかし、11月23日日曜日は、多くの懐疑主義者にとって予想外の結果をもたらすものとなった。不利な条件が固定される代わりに、宇米双方は、計画を刷新する建設的な作業の開始を発表したのだ。
同協議の公式の結論は、かなり楽観的に見える。
ウクライナと米国の共同声明では、「双方とも協議が極めて生産的であったと認識した。議論は、立場の調整及び明確な今後のステップの決定において実質的な進展を示した。当事者は、双方は、将来のいかなる合意も、ウクライナの主権を完全に尊重し、永続的かつ公正な平和を確保しなければならないことを確認した」とされている。
雰囲気の変化を示す重要な指標となったのは、マルコ・ルビオ米国務長官の反応であった。同氏は協議を過去10か月間で「最も生産的で最も重要なもの」と呼び、ワシントンが、正にキーウの提案に基づいて、自身の計画に変更を加える準備があることを強調した。ルビオ氏は、「ここで勝利や最終決定を宣言したくはない。まだ取り組むべきことは残っているが、しかし、私たちは今朝始めた時よりも、そして間違いなく一週間前よりも、はるかに前進している」と発言した。この「一週間前よりも前進している」というフレーズは、ウクライナで受け入れ難かった当初の草案が、もはやドグマではなくなっていることを示す、おそらく最も重要な指標であろう。
同様のメッセージはウクライナ大統領府からも発されている。「私たちは米国代表団と非常に生産的な最初の会合を行った。非常に良い進展を遂げ、公正で永続的な平和に向けて前進している」。
しかし、ジュネーヴの最も重要な総括は、いわゆる「28項目の計画」の事実上の解体であろう。
ウクライナのベウズ大統領府長官顧問は、「ウクライナは、提案された計画の各項目について米国と議論した。皆が見たような形の28項目からなる計画は、もはや存在しない。項目の一部は取り除かれ、一部は変更された。ウクライナ側のどのような意見も、扱われず放置されるようなことはなかった」と明言した。
では、具体的に何が変わったのか?
外国メディアの報道によれば、当事者たちは技術的及び人道的な問題の大部分で合意することができたが、以下の最も毒性のある政治的要求を「括弧の外に追い出す」ことに成功したという。
1:ウクライナ軍の兵員数:侵略者に対して非武装化させられるかのように見えた、ウクライナ軍を60万人にまで制限するという当初の要求は、どうやら見直されたようである。
2:領土及びNATO:領土面の譲歩及びウクライナ憲法における中立的地位の固定化に関する項目は、ウクライナにとっての「レッドライン」であったが、それらは現在棚上げされており、ゼレンシキー・トランプ両大統領のレベルで議論されることになっている。
3:安全の保証:儚い約束の代わりに、当事者たちは現実的な安全の保証に近いメカニズムについて議論し始めている。
米国の立場の変更において重要な役割を果たしたのが「欧州部隊」であった。ジュネーヴで交渉が行われている間、英国、ドイツ、フランスは自らの代替案を提示し、それが降伏に対する強力な反論となった。欧州の提案は、ウクライナにとって遥かに現実的かつ安全なものに見える。領土譲歩は一切なく、軍備制限は60万人ではなく80万人、NATOへの加盟は禁止ではなくコンセンサスに依るものとし、信頼できる安全の保証が盛り込まれ、そして決定的に重要なことに、占領された領土をロシア領と「事実上(デ・ファクト)」でも承認することが含まれていない。また、制裁は「スナップ・バック」で再開されることになっている(編集注:もしロシアが合意に違反すれば、制裁は即座に再開されるというもの)。
この欧州の計画は、ウクライナ代表団が米国側に「私たちは孤立していない、私たちに降伏を強いることはできない」と示すことを可能にするテコとなった。フォンデアライエン欧州委員会委員長は協議の前に、「ウクライナは主権国家であり、将来の攻撃に対して国を脆弱にするような軍隊への制限はあってはならない」と的確に指摘した。
これまで感謝祭(11月27日)までの合意を要求していたトランプ氏自身も、現実を認めた。締め切りが無効化されたのだ。ルビオ氏は、「米国は厳格な期限を断念し、今後期限は柔軟になる」ことを認めた。これは、ウクライナに迅速かつ不利な平和を強いる電撃戦が失敗し、複雑ながらも真の外交に道を譲ったことを意味する。
専門家の分析:ウクライナはどのように「強制」を克服したのか
ジュネーヴでの出来事に関する主要なウクライナの専門家の評価は、慎重な楽観的見方で、驚くほど一致している。彼らは、協議の結果を平和への突破口というよりも、外交戦線における防衛作戦の成功だと見なしている。
外交官のヴァディム・トリュハン氏は、バラ色の眼鏡は外しつつ、しかし、事の重要性を理解した上で状況を見るように勧めている。同氏は、今回の最大の成果は、有毒なアイデアを葬り去ったことだと考えている。
トリュハン氏は、「昨日ジュネーヴで起こったことは、多くの人が『和平交渉』と呼びたがっているものだ。しかし、正直に言って、和平にはまだ程遠い。ただし、当初の米国の計画における最も危険な項目を葬り去るところまでは、非常に近くなっている」と主張する。
同氏はまた、現段階におけるウクライナ外交のいくつかの主要な「勝利」を挙げた。第一には、具体的な合意ではなく、「枠組み」について合意されたことだとし、これが機動の余地を与えるという。第二に、同氏は、直接的な領土譲歩及び主権の制限が議題から削除されたことを挙げた。同氏はその際、「NATO加盟禁止やウクライナ軍の制限も、ゴミ箱に入れられた。『中立』については一言もなかった。『最大60万人』についても一言もなかった。憲法改正についても一言もなかった。米国は、そのようなことがウクライナでも欧州でも、自国の議会でさえも通らないことを明確に理解したのだ」と指摘する。
同氏は特に、親ロシア的なシナリオの実現に対して、事実上の安全装置として機能した米国議会の役割に注意を向ける。共和党議員と民主党議員がクレムリンの「願望リスト」のように見える計画は、連邦議会で支持を得られないことを明確に示したのだ。トリュハン氏は、「結論はこうだ。ジュネーヴでは平和について合意したのではない。ジュネーヴでは、平和が『どういうものにはならないか』について合意したのだ。そして、それが重要だ。なぜなら、『枠組み』がモスクワとワシントンの間ではなく、キーウ、ワシントン及びブリュッセルの間で記述されるなら、それは『新しいミンスク(合意)』ではなく、公正な平和へのチャンスは遥かに大きくなるからだ」と指摘する。
政治学者のヴォロディーミル・フェセンコ氏は、「戦略的忍耐」とプロセスへの関与というウクライナの戦術が結実したと強調する。ウクライナは、トランプ氏のイニシアティブを拒否する姿勢をとる代わりに、対話へと進んで行き、提案から受け入れられない項目を徐々に取り除いていったのだという。
フェセンコ氏は、「ウクライナは自らの仕事の大部分を果たし、当初から選んでいた戦術を堅持した。その戦術とは、一部の内容が私たちにとって受け入れられないものであっても、計画自体は拒否せず、交渉プロセスに入るというものだ。それは、厳しい圧力に耐え抜き、その後、各項目について具体的な議論に進むという、私たちが慣れ親しんでいるやり方だ」と説明する。
またフェセンコ氏は、ルビオ米国務長官とそのチームが、ウクライナに関しては外交活動は双方向に動くものだ(編集注:一方向には動かないの意)、ということを受け入れたとも指摘した。
同氏は、「文書の最終的なテキストはまだないが、しかし、現時点で描かれている傾向は、ウクライナにとって完全に肯定的なものだ」との見方を示す。
同時にフェセンコ氏は、欧州の代替計画について高揚することは戒めている。同氏は、それはウクライナにとって有利なものだとしつつ、交渉の基盤となっているのは依然として米国の文書だと指摘する。
その際同氏は、「欧州計画がどんなに魅力的であっても、それが今後の交渉プロセスの基盤になることはない。そのことは明確に理解する必要がある。ただし、ルビオ氏の反応は象徴的だった。彼は、単にその計画のことを聞いていなかったのだ」と指摘し、欧州は重要ではあるものの補助的なプレーヤーであり、主要なゲームは依然としてキーウ・ワシントン・モスクワの三角関係において行われていると示唆した。
政治学者のイーホル・レイテロヴィチ氏は、トランプ氏との交渉における心理的側面に注意を向けている。トランプ氏にとっては、有権者に提示できる勝利、すなわち「合意」が重要なのだという。同氏はそして、ウクライナはトランプ氏の琴線に触れて行動することを学んだようだと指摘する。
レイテロヴィチ氏は、「私たちはプロセスに取り掛かり、状況を部分的に打破し、欧州を積極的に関与させることができた。そして、トランプ氏とコミュニケーションを取り、彼が『最終的な選択肢はウクライナと合意される、米国がそれを支持する』と発言する形で、全てのことを論理的な結論に導くことができるなら、それはとても素晴らしい展開となろう」と考える。
同氏はまた、11月27日という厳格な期限の除去はウクライナにとっての戦術的な成功であるとしつつも、戦略的な目標は変わらず、あらかじめ準備された解決策を持ってトランプ大統領との個人的な会談に臨むことだと強調する。
同氏は、「重要な点は、ゼレンシキー氏とトランプ氏の個人的な会談が行われるかどうかである。彼らは会談で原則的に重要なことに合意することができる」と予測する。
さらに同氏は、そのロジックに従えば、その案はその後ロシアに渡されることになると指摘する。同氏は、「トランプ氏は『ウクライナとは全て合意した、今度はあなた方の番だ』と言うだろう。そして、もしロシアが拒否したら? ロシア側がすぐに交渉プロセスに入ってきて、時にはウィトコフ氏を通じて、自らの議題(編集注:ロシアが取り組みたい議題だけ)を推進しようとするリスクがある。彼らは既に、当初案しか話す準備がないという主張を拡散し始めている。そのため、全てのことが起点に戻ってしまうことのないように、今のうちにそれを打破してしまうことが、私たちにとっては重要だ」と訴える。
外交官のヴォロディーミル・オフリズコ氏(元ウクライナ外相)は、現時点では具体的な結論について述べるのは難しいと語る。同氏は、「この手の状況においては、代表団は通常、ほとんど何も報告しない。それは通常の慣行だ。どのような時期尚早な言葉も、一方あるいは他方の望ましくない後退をもたらすおそれがあるのだ。そのため、その手の類のことは最後の瞬間まで公表されないものだ」と指摘する。
しかし、同氏は、ウクライナ側と米国側の発言に焦点を当てると、少なくともウクライナの利益が考慮されるという点においては、前進があるように見えると述べる。
その際同氏は、「それは間違いなく良いことだ。また、正直なところ、状況を最もよく示しているのはモスクワの反応である。彼らが『欧州の計画は気に入らないが、米国の計画、すなわち事実上モスクワの計画は気に入っている』と叫んでいることは、つまり、全てが正しく進んでいることを意味するわけだ。そして、その『モスクワの』計画に何らかの変更が加えられた場合の(ロシアの)反応は予測できる。『私たちは、いかなる変更も望まない。これは最後通牒だ。受け入れよ、さもなくば、おさらばだ』というものだろう。したがって、最終的にそれらのプロセスはいずれも、私たちにとって有利である」と指摘した。
【ロシア・ファクター】 プーチンにとっての罠と今後のシナリオ
最大の駆け引きは、ジュネーヴやワシントンではなく、モスクワの反応を巡って展開している。これまでクレムリンは、トランプ氏がウクライナを降伏に「追いやる」のを待つという、快適な傍観者の立場にあった。しかしながら、米国の計画がウクライナと欧州と調整された文書になることが、ロシアのゲームを壊している。
オフリズコ氏は、「既に今日の時点で(編集注:クレムリンからの)声明が聞こえている。『もし『私たちのもの全部』が考慮されないなら、そんな計画は私たちには必要ない』というものだ。そこからは、シンプルな結論が導かれる。そうであれば、ウクライナと欧州は米大統領にこう言うことになる。『親愛なるトランプ大統領、あなたはまたしても、あなたを騙そうとするごろつきを相手にしているのですね』と」。
オフリズコ氏はまた、時間がプーチン氏にとっての敵となる、経済的要因を強調する。ロシアは永遠に戦争を遂行することはできず、今、妥協を拒否することは、数年中に崩壊という代償を支払うことになる可能性があるというのだ。
その際同氏は、「ロシアにとって、調整済みの文書は本当に救いの選択肢のように見えるだろう。というのも、ロシア自身の専門家の予測によれば、2026年には『氷上の牛』のように崩れ始めるとされる、ロシア経済の壊滅的な状態を考慮すれば…。主要収入源を失った場合のための貯蓄の全くないロシア国民の割合は65%に達している」と数字を挙げた上で、プーチン氏が自らを行き止まりに追い込んでいると指摘する。
では、専門家たちは、今後の情勢展開につき、どのようなシナリオがあると考えているのだろうか?
シナリオ1:ロシアによる拒絶と行き止まり
フェセンコ氏は、この選択肢の蓋然性が最も高いと考えている。ロシアは、(和平)計画がウクライナの降伏を想定するものではないことを知れば、その計画を拒否するだろうという。フェセンコ氏は、「彼らはかつて、そのように2022年『4月項目』を拒否している。それが最も現実的な見通しだろう」と指摘する。そして、その場合、外交の道筋は凍りつき、戦争は続くものの、プーチン氏の非妥協性に憤慨した米国の全面的な支持を得て戦いが継続されていくだろうという。
シナリオ2:和平交渉の真似事(イスタンブル2.0)
蓋然性は低いものの、プーチン氏がトランプ氏との関係を直ちに悪化させることのないように、外交ゲームを選ぶ可能性である。フェセンコ氏は、「モスクワは『わかった、議論しよう』と言うかもしれない。彼らは自らの要求を撤回しないが、議論をすることには同意する。そして、ウクライナ、ロシア、米国の代表団が参加する本格的な交渉が始まる」と状況をモデル化する。しかし、同氏は、その場合でも戦闘は止まらないだろうと警告する。「なぜなら、プーチン氏は軍事的手段で交渉プロセスに圧力をかけ続けるからだ」。
シナリオ3:三者/多国間での圧力
レイテロヴィチ氏は、ウクライナと米国の間で計画が最終的に確定された後、神経戦が始まると推測する。そして同氏は、「モスクワは必ず何かが不満だと表明するし、変更を要求し始めるだろう。その後、状況は三者の協議/交渉に移行するかもしれない。米国がその計画をロシア側に並行して伝える可能性は排除されず、ゼレンシキー氏がトランプ氏と会談する時には、既にロシアの立場について一定の理解が生じているかもしれない」と指摘する。
しかし、おそらくロシアの立場は「それは私たちには適さない」というものになるだろうという。
オフリズコ氏は、「プーチン氏が、どんな合意の機会も拒否してしまえば、それは実質的に自らに死刑判決を下すこととなる。そのようなシナリオでは、トランプ氏には『私はできる限りのことをした』というアリバイが生じる。また、米国の防衛企業が、EUからの発注で何十億ドルも稼ぐ機会を失うことに喜ぶはずがないことも忘れてはいけない」と語る。「これに、米上下院の両党の議員の立場が加わる。彼らは公然と『もう十分だ。私たちはプーチンにうんざりしており、この話を終わらせねばならない』と話している。トランプ氏は、ロシアを膝まづかせるため、それを迅速に行うための、巨大な『てこ』を持っているのだ」。
専門家たちは皆、ウクライナが時間と機動の余地を勝ち取ったという点で一致している。最悪のシナリオ、つまり、発言権のない「降伏計画」の押しつけは回避できた。今、ボールはクレムリンのコートにあり、いかなる次の一手もロシア自身にリスクをもたらす。すなわち、「特別軍事作戦」の目的にそぐわない妥協に同意するか、トランプ氏との対立に向かうことで、米国による忠誠心への希望を失うかである。
結論
2025年11月23日が平和の訪れた日として歴史の教科書に載ることは絶対にない。しかし、その日は、プロフェッショナルな外交によって、一見負け試合だったチェス盤でどうすれば挽回が可能か、ということを示す事例になることは間違いない。
ウクライナは、ロシアの最後通牒というスキュラと、トランプの激しい要求というカリュブディスの間を通り抜け(編集注:スキャラとカリュブディスはギリシャ神話の怪物)、その局面を、より受け入れ可能な枠組み合意の案を持って脱出した。「和平計画」に偽装された「クレムリンの願望リスト」は、アーカイブに入れられたと期待される。代わりにテーブルの上にあるのは、ウクライナのレッドライン(超えられない一線)を考慮し、欧州同盟国の支援を頼りにした文書である。
今後特に困難なことは、ゼレンシキー氏とトランプ氏の直接会談、激怒したモスクワの反応、そして厳しい冬だ。しかし、ジュネーヴから導かれる主な結論は、ウクライナが自らの参加なしに勝手に運命が決定されてしまう客体ではなくなっている、ということだ。和平プロセスは、「強制」から「対話」へと変貌した。そして「公正で永続的な平和」への道のりはまだ長いが、最初の一歩である「圧力下での降伏の拒絶」は実現された。フェセンコ氏がその点を的確に総括している。「実はモスクワによって始められた新たな攻撃を、私たちは無力化できた。問題はまだ完全に取り除かれてはいないものの、最も危険な初期段階は脱した」。