ゼレンシキー宇大統領、トランプ米大統領との地図を使ったやりとりを説明

ゼレンシキー宇大統領、トランプ米大統領との地図を使ったやりとりを説明

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、ホワイトハウスを訪れた際に、ウクライナの戦況を記した地図を持参したが、米国側も協議のために自分たちで地図を用意していたとし、その地図を使って議論を行ったと説明した。

ゼレンシキー大統領が20日夜に行われた記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私たちは戦闘状況を示す地図を持参していた。地図だけでなく、拉致されたウクライナ児童たちに関する多くの情報、捕虜の状況、多くの視覚的情報、その他の多くのデータを持って行った。そしてもちろん、2014年以降および2022年以降に占領された領土の割合を示す情報を含む地図も持って行った。私たちが到着したら、彼らのところにはすでに独自の地図があったのだ。私は、現在の戦況を示したいと伝えた。そのために私たちの地図は必要ない、あなた方の地図で示せると。なぜなら私は状況を大変良く把握しているからだ。私たちがどこにいるのか、ドンバス、東部全体のプレゼンス、どうして彼らがここやあそこの領土を獲得できていないのか、などについてだ。それは長時間の説明となったが、ただし、それはごく普通のやりとりであった」と発言した。

同時に、同氏は米国側の地図に誤りがあったと指摘した。

その際同氏は、「私はドネツィク州に関していくつかの間違いがあると指摘した。そこには州の73%が占領されていると書かれていたが、私は73%ではなく、67%か69%だと指摘した。スーミ州ではわずか1%しか占領されていない。トランプ大統領は詳細を聞くことに興味を持っていた。私たちはドンバス、東部について、その重要性について多く語った。もし私たちの軍がこの地域から撤退してそこが占領されれば、ハルキウへの道が開かれるだろうと指摘した。私は彼に、ウクライナの産業の中心地の1つであるドニプロへの道を彼に示した」と伝えた。

そして同氏は、地図について議論する中で、クリミアについてもトランプ氏と多く話したと述べた。

同氏は、「私は、それは最大の問題だと指摘した。ちなみに、トランプ氏は、ウクライナが(編集注:クリミアから)撤退したことは大きな間違いだった、との自らの見解を述べた。彼は、クリミアが全面戦争にとっての鍵だと指摘した。そして、もし(編集注:2014年当時)オバマがその機会を与えず、プーチンがクリミアとドンバスの一部を占領できなければ、彼は全面戦争を始めなかっただろう、と述べた。私は、プーチン氏がクリミアを軍事化し、そこを南部作戦の橋頭堡として準備したと指摘した」と述べた。

そして同氏は、ロシアのウクライナ半島の占領に対する世界の効果的な対応がなかったことが問題であったと述べ、「ロシア人がクリミアを占領した際、米国も世界も、ロシアに対して、実効的な強力な制裁を課した者は誰もいなかった。だからこそ、真の圧力と真の安全の保証が非常に重要なのだ」と強調した。

なお、ゼレンシキー大統領は18日(現地時間)、ワシントンでのトランプ米大統領や他のパートナーたちとの協議の際に、全面戦争の期間のロシアの占領の実際の規模について説明したと発言していた

また、スカヴィーノ米大統領自席補佐官は18日、Xアカウントにて、ゼレンシキー宇大統領とトランプ米大統領がホワイトハウスにて、ロシアのウクライナ各地域の占領されている地域の割合を示した地図の前で話し合っている写真を公開していた。


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