
「欧州諸国はロシアの立場に落胆」=メルツ独首相、露宇交渉にコメント
ウクルインフォルム
ドイツのメルツ首相は16日、同日イスタンブルで開催されたロシアとウクライナの代表団の交渉に関して、ロシアは戦争終結を近付ける機会を利用せず、適切なレベルの代表団も送らなかったとして落胆を表明した。
メルツ首相がアルバニア首都ティラナ訪問時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルツ氏は、「私たちは、ロシア側が今週、事前停戦合意を含む和平合意に関する初期交渉を実施する良い機会を得ていたことに同意している。私たちは、それが実現しなかったことに非常に落胆している。ボールは完全にロシア側にあったのだ」と発言した。
また同氏は、良い最初の対話が行われるためのあらゆる条件が整っていたと指摘した。
同時に同氏は、欧州の4首脳(仏、独、英、ポーランド)とウクライナ大統領は、米国を関与させる作業と今後数日、数週間における交渉開始に関する提案作成を再開することで合意したと伝えた。
そして同氏は、「私たちには、ウクライナがこの凄惨な戦争を終わらせられるよう支援を続けていく強い覚悟がある。私たちがこれまで尽くしてきた外交的努力は、残念ながら、ロシアが正しい方向での最初の行動を行いたがらないことで失敗に終わった。しかし、私たちは諦めない。私たちは、継続し、米国人と行動を良く調整していく」と発言した。
これに先立ち、アルバニア首都ティラナでは、欧州政治共同体首脳会合が開催されていた。
また、トルコのイスタンブルでは、ウクライナとロシアの代表団による交渉が開催されていた。
ウクライナ代表団の団長を務めたウメロウ宇国防相は、会合後、「私たち交渉者の目的は、停戦の協議と、それから被拘束者交換であった。さらに、私たちは両国首脳級の会談の準備をする可能性がある。私たちは1000人対1000人(編集注:の被拘束者交換)について話した。私たちは、その交換の別のモダリティについても作業している」と発言していた。
写真:メルツ独首相(X)