
ゼレンシキー宇大統領、英首相と仏大統領それぞれと2者会談実施
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
スターマー英首相とのソフィア大聖堂での会談時、ゼレンシキー氏は、スターマー氏に対して、「有志連合」の共同リーダーシップ、そのフォーマットでの協力が真に効果的なものとなるようにするためのスターマー氏の努力につき謝意を伝えた。
両首脳は、「ウクライナにおける統一欧州(United Europe in Ukraine)」フォーマットによる第1回5者会合と「有志連合」会合の結果を総括した。
その際両者は、5月12日から少なくとも30日間の完全かつ無条件の停戦が始まらねばならず、ロシアが同意しない場合は対露制裁が強化されるとの点で、トランプ米大統領と調整した合意の実現について話し合った。
その他両者は、停戦監視と米国との連携の確保について協議した。
両者はさらに、ウクライナのための安全の保証、とりわけ保証の重要な要素となるべき支援部隊の配備についても話し合った。
また両者は、ウクライナの防衛能力の今後の強化についても協議した。
At St. Sophia's Cathedral, together with Prime Minister @Keir_Starmer, we summarized today's meetings with our partners.
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) May 10, 2025
We discussed the implementation of the agreement on a full ceasefire starting May 12 for at least 30 days, and the strengthening of sanctions against Russia… pic.twitter.com/TyGGg3KkBE
マクロン仏大統領との「ホロデツィキーの館」(編集注:キメラの館)における会談時、ゼレンシキー氏は、マクロン氏に対して、「有志連合」の共同リーダーシップと、米国や欧州諸国をはじめとするウクライナのパートナー国をまとめる上での同氏個人の努力につき謝意を伝えた。

両首脳は、「ウクライナにおける統一欧州」フォーマットによる第1回5者会合と「有志連合」会合の結果、とりわけ、5月12日から少なくとも30日間の完全で無条件の停戦が始まらねばならないという決定の実現について話し合った。両者はまた、ロシアが同停戦案を拒否した場合の対露制裁パッケージの充足に注意を向けた。
さらに両者は、ウクライナの喫緊の防衛ニーズと防空強化について協議した。また両者は別途、防衛産業分野の強力の強化についても話し合った。
両者は、ウクライナのEU加盟の道についても協議した。ゼレンシキー氏は、ウクライナは、EUのレベルでの必要な政治的決定の採択におけるフランスの支持と最初の交渉クラスターの開始を期待していると伝えた。
なお、10日、マクロン仏大統領、メルツ独首相、トゥスク・ポーランド首相、スターマー英首相がキーウを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と共に「有志連合」首脳会合を開催。5首脳は、キーウ会合の総括として、共同声明を発出している。