ミシェル欧州理事会議長、12月のウクライナのEU加盟交渉開始に自信

ミシェル欧州理事会議長、12月のウクライナのEU加盟交渉開始に自信

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のミシェル欧州理事会議長は21日、12月の理事会会合においてウクライナのEU加盟交渉に関しては肯定的な決定が下されることにつき自信を示した。

同日キーウを訪れたミシェル欧州理事会議長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ミシェル氏は、「12月の欧州理事会会合は、議題に非常に難しい問題があるため、困難となるだろう。第一に、それは多年次予算の重要なレビューがあり、その議論はウクライナにも部分的に関連する。そのため、その文脈で、私たちは議論を行い、500億ユーロからなるウクライナへの4年間の追加財政支援パッケージの動員を決めることを、私は期待している」と発言した。

また同氏は、議論はウクライナ問題でのみ困難となるのではないとし、「なぜなら、欧州では通常、財政面の連帯の話となると妥協を見出して、決定を下すのが困難となる。それは普通の現象だ」と発言した。

加えて同氏は、「さらに、拡大プロセスが進んでいる。まず、私たちが何を達成してきたか思い出そう。私たちは、ウクライナに候補国地位を付与するという重要で原則的な決定を採択した。そして、覚えているだろうか、私たちが欧州理事会でその決定を採択する数週間前、もしかしたら、数日前まで、その議題で決定を最終的に採択する可能性について大きな疑念が存在していたのだ。しかし、私たちは採択した」と強調した。

そして同氏は、「私は、私たちが肯定的な決定を採択しなければならないということを完全に確信している。それは、私たちが真剣であること、私たちが頼れるということ、言葉だけでなく、行動においても私たちをあてにして良いということを示すことになる」と発言した。さらに、「それはEU内の市民の考えにも重要なシグナルとなる。それは、私たちが共通の未来をケアしていることを意味するのだ。なぜなら、私たちは、繁栄と安全、すなわち私たちの共通の未来に投資をするのだから。それはまた、クレムリンに対しても、私たちが怯えていないこと、彼らに将来に度、欧州大陸の安全を脅威に陥れさせはしない、ということを示す重要なシグナルを送ることにもなる」と発言した。

その際同氏は、決定採択のためには、真剣な政治的協議の段階を経なければならないとしつつ、しかし、「ウクライナ人は私をあてにして良い。私だけでなく、多くの欧州の首脳をだ」と指摘した。

その他同氏は、ウクライナとモルドバへの支援は「私たちの倫理的かつ戦略的責任だ」とし、「あなた方が明確に理解することを望む。私は、12月に肯定的決定が必要だということにつき、EUの27の加盟国を説得すべくあらゆることを行っていく」と伝えた。

その際同氏は、12月にウクライナとモルドバとの間で加盟交渉を始めることが有益であることを示す根拠を3つ挙げた。1つ目は、「私たちが安定と安全をケアしているということ、私たちが同様の原則を有する国とともに繁栄していくということ」を欧州社会に対して示すシグナルとなると指摘した。

同氏は、2つ目は「ウクライナとモルドバの人々に対する、私たちが信頼でき真剣であるということを伝えるメッセージとなる」ことだと説明した。

さらに、同氏は、3つ目の根拠として、両国との加盟交渉開始は、ロシアや、世界の秩序や民主的原則を弱体化しようとしている者全てに対してもシグナルとなると伝えた。


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