ルッテ蘭首相、ウクライナ南部オデーサを訪問 防空システムミサイルの供与発表
ルッテ首相が新たな支援につきソーシャルメディア「X」アカウントで発表した。
ルッテ氏は、「この冬、ロシアはウクライナにできるだけ大きなダメージを与えようするだろう。そのため、オランダは、ウクライナがロシアの蛮行的空爆から身を守れるように、『パトリオット』の追加のミサイルを供与する」と伝えた。
またルッテ氏は、ゼレンシキー大統領に対して、オデーサへの招待につき謝意を伝え、イスラエルとガザ地区の出来事がロシアのウクライナに対する戦争からオランダの注意を逸らすことはないと強調した。
さらに同氏は、オデーサ港を訪れた後に、ウクライナが巡視船を獲得するのを助ける意向があると述べた。
ゼレンシキー宇大統領は、オデーサでのルッテ首相との共同記者会見時に、ウクライナは友好国とともに防空を強化する計画を有していると発言した。
ゼレンシキー氏は、「全ては適切な防空システムの数にかかっている。私たちはその数を増やすために作業をしている。私たちは必要な物に関する強力な計画を有している。それは細部まで確実に策定してあり、全ての欧州、米国、アジアなどのパートナー国がそれを受け取っている」と伝えた。
同氏はまた、防空システム強化は複雑な課題だが、進展はあるとし、毎月ウクライナは新しいシステムを受け取っていると伝えた。その際同氏は、「私はそれがどこに配備されるかは言えないし、数も言えない。知らないからではなく、言う権利がないからだ」と述べた。
同時に同氏は、オランダからの新たな支援パッケージには「パトリオットのミサイルによる私たちの防空強化が最も重要だ」とし、それは穀物回廊とエネルギー防衛の強化につながるものだと伝えた。
ゼレンシキー氏とルッテ氏は、オデーサのロシア軍によるミサイル攻撃を受けた救世主顕栄大聖堂、軍人が治療を受けている軍病院を視察した他、戦死した海軍軍人の追悼碑で献花を行った。