米独外相、ロシア・ウクライナ情勢を協議 露に再侵攻の場合の制裁を警告

米独外相、ロシア・ウクライナ情勢を協議 露に再侵攻の場合の制裁を警告

ウクルインフォルム
5日、ブリンケン米国務長官とベーアボック独外相が米ワシントンにて会談し、ロシア・ウクライナ情勢などについて協議を行った。

両者が会談後に記者会見を行った。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ブリンケン米国務長官は、米国は欧州連合(EU)とともに、プーチン露大統領に対して、外交と抑止の二つの道を示したと発言した。ブリンケン氏は、「ウクライナに対して武器が向けられている際に、沈静化に関して真の進展を達成することは非常に困難だ」と発言した。

同氏は、米国は過去数週間、G7、北大西洋条約機構(NATO)、EUを含め、非常に集中的に同盟国・パートナー国と対露制裁作成作業を行ってきたと発言した。同時に同氏は、「私は、それを公に発表するつもりはない。しかし、すでに巨大な作業が終わっていることは、確信を持ってあなた方に言うことができる。非常に強力な調整と協力が存在する」と発言した。

ブリンケン氏はまた、ロシアが再びウクライナへの侵略に踏み切った場合、米国と欧州は「非常に強力な経済方策、とりわけ、過去には利用されなかったもので、ロシアの経済と金融に著しいダメージをもたらすもの」で返答すると強調した。

その他同氏は、「NATOがウクライナに侵攻したのではないし、NATOがジョージアに侵攻したのではない。NATOがモルドバの民の意思に反して同国に軍を駐留させているのではない。それらは、ロシアが行ったことだ。過去20年間、ロシアこそが隣国に侵攻し、他国の出来事に干渉し、政府への反対者に対する暗殺に化学兵器を用い、しかも他国でだ、そして国際軍備管理原則に違反してきたのだ」と喚起した。

同氏は、米国はミンスク・プロセスとノルマンディ・フォーマットにおける仏独の努力を支持しているとしつつ、同時に米国は、今後数週間、数か月、ロシアを和平プロセスに加らせるよう、あらゆる努力を行うと発言した。

加えて同氏は、ロシアがウクライナへと再侵攻した場合に、独露間新天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」が稼働することを想像するのは非常に難しいとも発言した。

同氏は、「強力な大西洋間の連帯が、ロシアの侵略に対抗する上で最も効果的な返答であり、最も効果的な手段である」と発言した。

これに対して、ベーアボック独外相は、ウクライナへの武器供与に関して、ドイツと米国では立場が異なるとコメントした。またベーアボック氏は、2014年以降、ドイツはウクライナに軍病院の建設支援を行い、医療機器や資材を供与し、またウクライナの負傷軍人の多くをドイツの病院で治療してきたと伝えた。

さらにベーアボック氏は、制裁に関しては、ウクライナ・ロシア間国境の状況に鑑み、更なる軍事エスカレーションとウクライナ主権の侵害は「甚大な経済的結果を引き起こし、金融分野にも触れることになる」と明言した。

同氏はまた、大西洋間のパートナー国は本件について緊密に立場を調整しているとし、2021年7月の独米共同宣言に触れ、同宣言にて、ロシアがエネルギーを武器として使った場合に、とられるべき対応手段が宣言されていることを喚起した。同氏は、ドイツの新政府は、その点に完全に同意しており、連立3党の連合協約にもその点は書かれていると伝えた。同時に、ロシアの更なる侵攻が生じた場合に、ノルド・ストリーム2プロジェクトは止められるのかという質問に対しては、ベーアボック氏は明言しなかった。

ベーアボック氏は、「ロシアの破壊的行動は高い代償を得ることになる。ウクライナへの新たな侵攻は、厳しい結果をもたらす。ロシア政府は、それを認識すべきだ」と発言した。

同氏は、現在の激化の螺旋から脱出する唯一の可能性は、対話であり、それに代替はないと強調した。さらに、同氏は、ドイツは更なる侵攻と国際法への更なる違反への警告のためにあらゆることを行っているとしつつ、ショルツ独首相のロシアとの直接対話への支持を表明し、情勢の協議は、独露二国間協議やその他のフォーマットでの協議の際に行われると発言した。さらに同氏は、ドイツはフランスと共に、ノルマンディ・フォーマットにおける協議を進展させるべく努力しているとし、またNATOとOSCEにおける協議努力も支持していると発言した。


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