「プーチンの目的はウクライナを2分割、3分割すること」=宇安保会議書記

「プーチンの目的はウクライナを2分割、3分割すること」=宇安保会議書記

ウクルインフォルム
ウクライナのオレクシー・ダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、ロシア連邦のプーチン大統領の目的は、ウクライナが崩壊し、分裂することだとの見方を示した。

ダニーロウNSDC書記がナストヤシェイェ・ヴレーミャ局へのインタビュー時に発言した

ダニーロウ氏は、「プーチンは、クリミアを奪取した今、現状を確定しなければならなくなっている。現状を確定するために、彼は、私たちの国(ウクライナ)が現在の国境での存在しなくなることを望んでいる。彼にとって、その課題は最上位である。国内不安定化によって、ウクライナを2分割、3分割する。それがプーチンの望んでいることだ」と発言した。

同氏はまた、プーチンが国内不安定化によってそれを達成できない場合には、「その時は一案として、武器を使用する可能性もあるが、しかし私たちはそれに対する準備ができている」と指摘した。

さらに同氏は、ウクライナ軍には現在26万1000人の軍人がおり、安全保障・国防分野全体の人員は約100万人に達し、さらには国を守るために立ち上がる市民は何百万にも上ると指摘した。

その上で同氏は、「私たちには支援が現在必要だろうか? ええ、必要である。私たちは、パートナー国に対してその支援を要請しているだろうか? 私たちはその支援を受け取っているだろうか? ええ、受け取っている。その支援は十分だろうか? 私たちは、もっと多ければ良かったのにと思っている。しかし、そのような支援を手に入れられなくても、私たちには、どのような手段で侵略国に反撃すべきかについて、十分な理解がある」と強調した。

同氏は、ウクライナは米国やその他の国から断続的に支援を受け取っているとしつつ、しかし、情勢が激化すれば支援量ははるかに多くなるし、パートナー国は支援供与を即座に実行すると約束したと伝えた。

また同氏は、「私たちは、支援を今提供してもらいたいと思っている。しかし、状況は『プーチンを挑発しないでおこう』というものだ。しかし、彼に挑発など必要ない。彼は、どんなことでも自分で思いつくことができるのだから」と指摘した。

その他同氏は、ロシア国内情勢は極めて困難であるとし、国内を維持するためにはロシアには国外に敵が必要なのだと指摘した。「ソ連にとって、それ(敵)は米国や、いわゆる『西側』だった。彼らは、それによって常に人々を脅していた。1991年以降、最初はそれ(敵)はトランスニストリアだったし、その後それは2008年にはジョージアとなり、現在は私たちがそれ(敵)である。存在しない外部の敵で人々を脅しているのだ。私たちの国は、ロシアを一度も攻めたことがない。ロシア人は常に戦争状態にある。なぜなら、彼らがその状態でなくなってしまうと、ロシア連邦の存在自体が非常に難しくなる可能性があるからだ」との見方を示した。

同氏はまた、現在の状況はイスラム教の世界がロシアに圧力をかけていることとも関係するとし、「そこ(ロシア)では、さまざまなプロセスが生じ得る。私は、近く自由なイチケリア(チェチェン)を目にすることになることにつき、確信以上の気持ちを抱いている」と発言した。


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