「現在の停戦期間、ウクライナ軍人は28名死亡」=ゼレンシキー大統領、加首相に報告
ウクルインフォルム
ウクライナ東部にて昨年7月から始まっている現在の停戦体制の期間中に亡くなったウクライナ軍人は28名。その内、24名が今年に入ってから亡くなっている。
6日、ゼレンシキー大統領がカナダのトルドー首相との電話会談時に発言した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、「昨年7月27日からの停戦期間中、砲撃により、ドンバスでは28名の戦士が死んだ。その内、24名は今年になってからだ。3月26日以降だけでも、私たちは8名の軍人を失った。戦争は毎日、勇敢で愛国的で、ウクライナの未来を築くはずの人々の命を代償としている」と発言した。
大統領はまた、ドネツィク・ルハンシク両州の停戦が恒常的に違反されており、それによりウクライナ軍人の死傷者が増加していること、またロシア側からウクライナにとっての軍事的脅威が高まっていることを伝えた。
大統領はその上で、さらなる激化を予防するためには、ロシアに対する国際圧力の強化が不可欠だと強調した。
また大統領は、カナダによるウクライナ軍訓練・能力構築支援プログラム「UNIFIER」での協力に謝意を伝えた上で、ウクライナ領内のカナダの指導官の数を増やすことをはじめとし、訓練プログラムの拡大可能性を検討するよう提案した。
同時に大統領は、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)の加盟行動計画(MAP)を受け取る可能性の重要性を強調し、「カナダは、ウクライナの特別なパートナーとして、ウクライナへのMAP(供与)の決定を支持する同盟国間でリーダーシップを発揮できるだろう。カナダによる促進は、真の友人からの重要な支持のシグナルとなる」と指摘した。
また大統領は、本年8月23日のクリミア・プラットフォーム立ち上げ首脳会談と24日の独立30周年記念式典へとトルドー首相夫妻を招待した。
写真:大統領府