ゼレンシキー大統領、クリミア占領開始から7年に合わせ動画メッセージ
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、2月26日の「クリミア占領抵抗の日」に動画メッセージを発出し、現在ロシア連邦は100名以上のクリミア出身政治囚を拘束しており、クリミア・タタール人やウクライナ人の権利が恒常的に侵害されていると発言した。
大統領府がゼレンシキー大統領の動画メッセージを公開した。
ゼレンシキー大統領は、「私たちの記憶を併合することは決してかなわない。クリミアが占領され続けている。安全の保証と国際法が軍靴にて乱暴に踏みにじられた。地域の軍事化が活発に行われている。クリミアにてウクライナ人とクリミア・タタール人の権利が常に侵害されている。自由が、表現の自由、思想の自由、信仰の自由が迫害を受けている。市民活動家と記者が拘束されている。それらの記憶を併合することはできないのだ。そして、現在、ロシア連邦は、クリミア出身の政治囚を100名以上拘束している」と発言した。
また大統領は、本日、クリミアの脱占領・再統合を目的とする個別方策に関する大統領令に署名したと発言し、同大統領令により政府に対して、クリミア・プラットフォームの組織・開始を指示したと説明した。
さらに大統領は、閣僚会議(内閣)は、クリミア・タタール語や文化の発展・支持、被占領下クリミア住民保護ための方策を保障しなければならないと発言した。
その上で大統領は、「私は、この大統領令が必要でなくなり、クリミアがウクライナに戻ってくることで、この大統領令を無効化できる日が来ることを心から信じている」と発言した。
なお、ウクライナでは、2月26日には、「クリミア占領抵抗の日」と定められている。