日本政府、ベラルーシの大統領「就任式」実施につき、遺憾を表明
ウクルインフォルム
日本政府は、ベラルーシ政権がアレクサンドル・ルカシェンコ氏の大統領「就任式」を実施したことにつき、遺憾を表明した。
25日、日本外務省が外務報道官談話「ベラルーシ情勢について」を発出した。
報道官談話には、「我が国を含む国際社会による累次にわたる呼びかけにもかかわらず、ベラルーシにおいて、平和的に抗議活動をしている市民が引き続き多数拘束され、政治的な混乱が継続」していると書かれている。
その上で、日本政府は、「ベラルーシ当局が国民的対話に取り組む姿勢を見せることなく、大統領就任式を実施したことは、ベラルーシにおける情勢の改善に資さず、遺憾」だと表明した。
また、日本は引き続きベラルーシ当局に対して、市民への恣意的拘束、弾圧を直ちに停止し、国民的対話に取り組み、事態に真摯に向き合うことを要求している。
これに先立ち、23日、ベラルーシの政権寄り報道機関がアレクサンドル・ルカシェンコ氏の大統領就任式が行われたと報じた。しかし、ウクライナをはじめ、米国、カナダ、英国や欧州連合(EU)およびEU複数加盟国が、このルカシェンコ氏による「大統領就任」の正当性を認めないと発表している。
24日、ゼレンシキー大統領は、ベラルーシ情勢に関するウクライナの立場は欧州の国々と同じであるとし、ベラルーシの政権が民と対話をしなければ、その政権は消滅すると発言している。