独外相、ノルマンディ協議の困難に言及

独外相、ノルマンディ協議の困難に言及

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ドイツのマース外相は、ウクライナとロシアに関する政策はドイツが欧州連合(EU)理事会議長国を務める際の優先課題の一つだと発言した。

マース外相が、欧州議会外務委員会会合にてドイツがEU理事会議長国を務める際の優先課題を発表する際に発言した。ドイツは、EU理事会議長国を7月1日から12月31日まで務める。独DW通信が報じた

マース外相は、EU内には対露政策にて「最小限のコンセンサス」のみ維持されているとし、そのコンセンサスは対露制裁の定期的な延長にあると指摘した。外相は、「私は、私たちはより大きなコンセンサスが必要だと考えている。(中略)そのため、私たちは、ロシアともう一度戦略的関係について集中的に話せるようになる時に向けて準備をしたいと考えている。私は、それを準備すべきだと思う。そのため、これは私たちがEU理事会議長国を務める上で携わっていくテーマである」と発言した。

同時に、マース外相は、ロシアとEUの戦略的関係の変化、あるいは回復のためには「ウクライナにおける決定が必要」だと発言した。

マース外相は、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアからなり、ミンスク諸合意履行について話し合う「ノルマンディ・フォーマット」の協議とパリでの4国首脳会談の合意の履行の進展が緩慢であると指摘した。外相は、「(ノルマンディ)協議は困難であり、進展は制限的だ。しかし、ウクライナ東部の決定は、EU内部でロシアのテーマを話すことができるようになるための、前提条件となるものだ」と強調した。

外相はとりわけ、完全な停戦は結局達成されておらず、ノルマンディ4国首脳の兵力引き離しの合意も履行されていないと指摘した。

また、欧州人民党のミハエル・ガフラー外務担当報道官から、ロシアのシリアにおける行動は、同国のウクライナに対する不安定化行動と類似しているが、これによって追加対露制裁を科すべきだと考えるか、との問いに対しては、マース外相は返答しなかった。

なお、ノルマンディ4国首脳会談が開催されたのは、2019年12月9日。本年7月初頭、ベルリンにて、ノルマンディ首脳政治担当補佐官級会合が開催されている。ウクライナ大統領府の発表では、ウクライナ、フランス、ドイツは、同ベルリン会合にて、パリ首脳合意を履行へ向けた準備を示したが、ロシアが「返答を準備するための時間を求めた」と伝えた


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