ノルマンディ4国首脳補佐官級会合は11時間継続=大統領府
4日、ウクライナ大統領府広報室が同会合の総括を公表した。
発表には、「ウクライナ、フランス、ドイツは、パリにて達成された『ノルマンディ4国』合意の履行に向けた最大限の努力を行い、ベルリン首脳会談実現を近づける準備があることを示した」と書かれている。
同会談には、ウクライナからはアンドリー・イェルマーク大統領府長官が出席。ウクライナ代表団を率いたのは、オレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合担当相であったと伝えられた。
発表によれば、同日の協議では、参加者たちは、2019年12月にパリ4国首脳会談の際の合意の履行状況プロセスを項目ごとに詳細に議論した上で、協議プロセス加速と次期ベルリン4国会合開催の条件創出に向け、今後の三者コンタクト・グループ(TCG)(編集注:ウクライナ、ロシア、欧州安全保障協力機構(OSCE)の3者からなる情勢協議フォーマット)の今後の会合の際に実現されるべき喫緊の課題を複数選択した。
会合参加者たちは、ノルマンディ・パリ首脳会談の決定を完全に履行するために最大限の努力を行わねばなわないとの点で合意。特に、参加者は、完全かつ包括的な停戦を確保するための現実的方策が不可欠であるとの点で見解が一致した。
ウクライナ代表団は、「パリでのノルマンディ首脳会談の合意は、履行されねばならない。ウクライナ、そしてノルマンディ・フォーマットのパートナー国であるフランスとドイツは、それに向けて最大限の努力を行う準備があることを示した」と伝えた。
発表には、ロシア側は、ウクライナ、フランス、ドイツの共通の立場に対する返答を準備するための時間を求めたという。
イェルマーク大統領府長官は、「今日の会合は、ベルリン首脳会談開催に一歩近づけるものであった」と発言した。
近々4国はベルリン首脳会談開催に向けて立場を近づけるべく、TCG作業の議題を調整することになると書かれている。