ゼレンシキー大統領、米紙に就任1年を振り返る記事投稿
20日、同紙にゼレンシキー大統領投稿記事「戦争は予想していた。トランプ氏の弾劾とコロナウイルスは予想していなかった」が掲載された。
ゼレンシキー大統領は、「私は、大統領になることが簡単だと思ったことはない。以前、私はコメディー俳優とプロデューサーとして仕事をしていた。私が連れてきたチームは、スマートで、活気と能力があり、献身的な人々だが、多くが政治経験の不足した人たちだ」と指摘した。
また、ゼレンシキー氏は、過去1年間の主な挑戦として、ドナルド・トランプ米大統領弾劾をめぐる出来事を指摘した。ゼレンシキー氏は、自身とトランプ氏の電話会談の後に弾劾プロセスが始まったことについて、「心地よくは感じられなかった」とコメントし、その理由として「米国や国際社会の関心が、ウクライナにとって最も重要な問題から明らかに逸れてしまい、ウクライナがトランプ大統領のストーリーに変わってしまったからだ」と説明した。
同時に、大統領は、「様々な意見、噂、想像が私と米国の同僚(編集注:トランプ氏)との電話会談後に生まれたし、対立はトランプ氏の弾劾問題に発展したけれども、それにもかかわらず、ウクライナは米国の良きパートナー、良き友人であり続けている。私たちは、国の独立を守るために不可欠な軍事支援を受け取った。私たちは、民主党からも共和党からも米国全土の普通の人々からもサポートを受けている」と伝えた。
ゼレンシキー氏は、その他の挑戦として、1万4000名の人命を奪ったウクライナ東部の戦争をあげ、「ウクライナ東部戦争については、私のオフィスは、外交と対話が唯一の(解決)手段だと理解している。私は、平和を協議するためにドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの首脳会談を再開することを重要課題と定めていた。私は、ロシアとの対話も再開したし、それにより以前に拿捕・拘束されていた3隻の船舶と24名のウクライナ海軍軍人を帰還させられた。ドンバスでは、一定の兵力引き離しが行われたし、被拘束者交換にて131名のウクライナ国民が家に帰ることができた」と指摘した。
同時に、ゼレンシキー氏は、戦争は今も欧州の安全と安定を破壊しており、ウクライナは戦争終結のために引き続き同盟国の更なるサポートを必要としていると伝えた。
また、ゼレンシキー氏は、新型コロナウイルス感染の世界的流行ももう一つの挑戦として挙げている。