ゼレンシキー大統領、ダボスにて「私たちの目的は、日本等と並びウクライナが教科書に載ること」

ゼレンシキー大統領、ダボスにて「私たちの目的は、日本等と並びウクライナが教科書に載ること」

ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は22日、スイスのダボスにおける世界経済フォーラムで演説を行い、ウクライナで起きている戦争やロシアによるウクライナ領占領の問題に対する世界の関心が不十分だと発言した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「私の国では、戦争が6年目となっている。ロシアが、国際法の数千のページと、そのページを守るための100の国際機関を無視して、私たちの領土を併合してから、6年だ。それが、私とあなたの、新たな『普通』だ。そう、世界は、この問題を解決するために団結した。しかし、今も亡くなったり、家を失ったりしているウクライナ人にとって、世界の懸念、心配は十分だろうか?いや、不十分なのだ!」と強調した。

大統領は、それは現在の世界の構造が脆弱であることを示す一例に過ぎないとし、現存する機構は必ずしも常に効果的に機能してこなかったことを指摘し、世界はとりわけ国際安全保障上のルールの再考と刷新を必要としていると強調した。

大統領は、「世界は、グレタ・トゥンベリさんの演説や、オーストラリアの凄惨な火災の写真や、残念なことにイランで撃墜されたウクライナのボーイングの写真をフェイスブックで拡散することだけで団結するのではいけないのだ」と述べ、また多くの人にとって一週間経つだけで重要なことが忘れられていると指摘した。

加えて、ゼレンシキー大統領は、ウクライナの野心的目的は、中東欧のリーダーとなることだと発言した。

大統領は、「私たちの哲学は、問題を力に変換することにある。私たちウクライナ人の前にある挑戦が、私たちを動員し、前進の速度を高め、信じられないこと、不可能なことを私たちに実現させている」と述べつつ、「自らの領土を失い、旧大陸で豊かさとは程遠いこの国の課題は何だとお思いか?リーダーになることだ。そう、東欧と中欧のリーダーになるのだ。それが私たちの野心的計画だ」と強調した。

大統領はその上で、潜在的投資家たちに「新しいウクライナの成功の株主」になるよう呼びかけ、また、ウクライナが環境面や地理的に有利な条件を持っており、農業や産業の潜在力があり、創造的で才能ある人々を抱えていることを指摘した。

そして、大統領は、「今のところ、私たちにないものは二つだけだ。一つ目は『成功以外の選択肢』、二つ目は『十分な投資』だ」と強調した。

大統領は、今のところウクライナ経済が安定しており、市場は予想可能であると述べつつ、「私たちの目的は、日本、韓国、シンガポールと並んで、ウクライナが教科書に載ることなのだ。だから、参画して欲しい!ウクライナは、中東欧の投資のメッカとならなければいけないのだ。経済発展にとって主要な加速装置は、利益を得る可能性であり、私たちは、投資される資本に対して高い利益をあげられる数少ない国の一つなのだ」と発言した。

なお、1月21~24日、スイスのダボスにて世界経済フォーラムが開催されており、ゼレンシキー大統領とホンチャルーク首相が参加している。


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