EU、ロシアがアゾフ海への航行の自由に干渉しないことを期待
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)は、ロシアがケルチ海峡沖でだ捕したウクライナへの3隻艦船の返還は「長らく機の熟していたもの」と指摘した。
コシヤンチチEU報道官がウクルインフォルムの問い合わせに対して文面で回答した。
回答には、「2018年11月25日にケルチ海峡沖での情勢激化の際にロシア国境警備員がだ捕した3隻のウクライナの艦船が、ロシアとウクライナの間ので達成された合意をもとにウクライナ側に返還された。返還は長らく機の熟していたものである。EUは、ロシアは2019年5月25日の国際海洋法裁判所(ITLOS)の決定を履行し、だ捕した艦船をウクライナに返還せねばならないと常に強調していた」と書かれている。
EUはまた、ロシアが国際法にのっとり、アゾフ海へ向かう船舶及びそこから出る船舶の傷害のない航行の自由を保障することを期待していると改めて伝えた。
回答書簡には、「ウクライナは、ロシアからウクライナに対する侵略行為の延長で生じた紛争の解決に向けて、建設的なアプローチを実践した。私たちは、ロシアが、相互主義にもとづき、この発展に対して類似の肯定的行動で応えることを望んでいる」と書かれている。
なお、11月18日、2018年11月末にロシア治安機関がケルチ海峡沖でだ捕したウクライナの艦船がウクライナ側に返還された。
返還された3隻の艦船は、11月20、21日にウクライナの港に到着すると見込まれている。