大富豪ピンチューク氏がヤヌコーヴィチ元大統領の評判向上のために使用した金額が判明

大富豪ピンチューク氏がヤヌコーヴィチ元大統領の評判向上のために使用した金額が判明

ウクルインフォルム
ウクライナの大富豪(オリガルヒ)、ヴィクトル・ピンチューク氏は、2012年のイベントの際に当時のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の評判を向上するため、米国と英国のPR会社に少なくとも570万ドル支払っていたことが判明した。

9日、「アメリカの声」通信の調査報道で判明した

「アメリカの声」のオスタープ・ヤリシュ記者は、2週間にわたり直接裁判所で、オバマ前米国大統領の顧問弁護士とそのパートナーであるワシントンの弁護士企業Skadden、Arps、Slate、Meagher&Flom LLPの グレイク・クレイグ氏の裁判プロセス関連の文書を分析した。

同記者の分析によると、クレイグ氏は、ヤヌコーヴィチ元大統領関連の業務(「プロジェクト・ヴェリタス」と名付けられていた)を外国エージェント・データベースに登録せず、米国政府から同業務を隠蔽していた。

クレイグ氏や、ヤヌコーヴィチ元大統領の政治コンサルタントのポール・マナフォート氏、プロジェクトのコーディネーターのリック・ゲイツ氏、ピンチューク氏の利益を裁判で代表したダグ・ショーエン氏の証言には、ピンチューク氏との面会や、「ヴェリタス」への資金提供へのピンチューク氏の参加が述べられている。更に、ロビー企業への報酬支払い時の文書や領収書にもピンチューク氏の名前が出てくる。

報道には、「ピンチューク氏は、ポール・マナフォート氏にキプロスの企業を経由して送金を行い、マナフォート氏がその資金をSkadden社に渡していた。ピンチューク氏は、報告書執筆業務だけに支払いをしていたのではない。ピンチューク氏は、弁護士たちがウクライナや欧州へ、ビジネスクラスなどでの渡航や、キーウ(キエフ)で何日も最も高額なホテルに宿泊する際の支払いも行っている」と書かれている。

記者が調べた文書によれば、ピンチューク氏は、Skadden社に460万ドル支払っているとのこと。また同氏は、ロンドンのPR企業FTI社にも2012年、9か月間にわたり、少なくとも72万ポンド(当時のレートで110万米ドル相当)支払っていたとある。

ピンチューク氏がヴェリタス・プロジェクトのために支払ったのは総額で少なくとも570万ドル。この支払いは、全て非公式である。一方、公になっているウクライナ司法省と米国の弁護士との間の契約の金額は1万2000ドルにとどまっていた。

2012年のSkadden社の報告書では、当時の主要野党政治家であったユリヤ・ティモシェンコ氏の活動が批判されている。この報告書は、政治コンサルタントのポール・マナフォート氏の発注で作成されており、ティモシェンコ氏の裁判前拘束を欧州人権裁判所で正当化するために用いられている。

「アメリカの声」通信は、ヴィクトル・ピンチューク基金とピンチューク氏の投資グループ「EastOne」に本件につき問い合わせたが、どちらからも回答は得られなかった。


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