ウクライナ外務省、ハンガリーによる内政介入を防止するとコメント
ウクルインフォルム
外務省のイェホール・ボジョク外相臨時代行は、イシュトヴァン・イージャルト駐ウクライナ・ハンガリー大使との会談時、最近のハンガリー政権の行動はウクライナ内政への干渉の兆候があると懸念を表明した。
15日、外務省広報室が公表した。
発表には、最近ブダペストでオルバーン・ハンガリー首相とウクライナのザカルパッチャ地方のハンガリー文化団体代表であり、最高会議(国会)議員のヴァシーリ・ブレンゾヴィチ氏が会談したこと、ハンガリー政権幹部が複数回ザカルパッチャ地方を訪問し、前述議員を含む、7月21日の最高会議選挙に出馬している特定の候補者を支持する内容の発言がこれらハンガリー幹部により行われていることにつき、ウクライナ側が懸念していると書かれている。
外務省はまた、ウクライナ側が勧告していたにもかかわらず、7月15日にゲルゲイ・グヤーシュ・ハンガリー首相府長官が外交旅券を使ってザカルパッチャ州を非公式に訪問し、ウジホロド地区の行事に参加したことを、「驚きとともに知った」と強調した。
外務省コメントには、「私たちは、ハンガリー側のこれらの行動を、外交規範と善隣の精神に反する行為だとみなす。ウクライナ側は、ウクライナの内政事項へのハンガリーの介入を防止するための行動をとる権利を留保する」と強調されている。
また、同コメントには、ウクライナ社会で前述のハンガリー政権の行動に対して大きな反応が起きたことを考慮し、ウクライナ側はハンガリー政権に対して、ウクライナの選挙プロセスが終わるまで、ザカルパッチャ州への更なる渡航、及び、選挙アジテーションとみられ得るその他の方策を控えるよう「強く勧告する」と書かれている。