ゼレンシキー大統領、外務省が勝手に露に口上書を送付したとして、憤慨を表明
27日、大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
大統領は、「私は、ウクライナ大統領であるにも関わらず、私たちが国際社会で行なっている行動を、インターネット、より正しくには、ウクラインシカ・プラウダ通信から知っている。私が今述べているのは、私たちがロシア連邦から受け取った、ウクライナ海軍軍人帰還に関する口上書と、(ウクライナ)外務省が返答した口上書に関することである。なぜなら、クリムキン氏は、このような問題をウクライナ大統領と議論する必要がないと考えているからである。しかし、その問題は国家の安全保障問題であり、私たちの国民の生命の問題である。それらは全て、各大統領にとっての優先課題なのである。私は、専門家、補佐官、外交官から、今回のような行動は海軍軍人帰還問題を危機にさらしかねないと言われている」と発言した。
大統領はまた、なぜ外相が、大統領の管轄である問題につき、自身との協議なく、ウクライナを代表して発言しているのか理解できないとし、ウクライナ憲法により、大統領がウクライナ外政に責任を負っていることを喚起し、外務省に対して、立場の表明を行うよう発言した。
これに先立ち、6月25日、ウクライナ外務省がロシア外務省から口上書を受け取ったことが報じられていた。ロシアからの口上書には、ロシアが拘束しているウクライナ海軍軍人につき、ウクライナ政権がロシア国内法にのっとって刑事捜査を継続することを文書で保証することが提案されていた。
同日、クリムキン外相は、ロシアはこの口上書にてウクライナに対して間接的にクリミアの占領を認めさせようとしており、ロシア国内法にのっとって私たちに行動させようとしているのだが、「そうはさせない」と発言していた。
また、6月25日は、ロシアは、国際海洋法裁判所に対して、同裁判所のロシアに対する、ウクライナ海軍軍人24名とだ捕した観戦の解放命令の履行に関して、報告しなければならないことになっていた。