武力でのクリミア奪還は、悲惨な結果となる=米特別代表
ウクルインフォルム
クリミア半島にウクライナの主権を戻す際、武力を用いたシナリオを実現することはできない。もし、そのシナリオが行われれば、何千何万の犠牲者を生み出すであろう。
18日、アメリカ国務省でウクライナ問題を担う、カート・ヴォルカー特別代表が、動画記者会見にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヴォルカー特別代表は、「ウクライナがクリミアを武力で取り戻すという軍事的解決は、存在しない。それは、軍事的に悲惨な結果となり、何千何万の死者を生み出すであろう」と指摘した。
また、同特別代表は、外交的手段でのウクライナの領土一体性の回復と、クリミア・タタール人の自らの歴史的故郷への回帰が実現されなければならないと強調した。
また、ヴォルカー特別代表は、ドンバス地方でのロシア・ウクライナ紛争解決の政治的プロセスに関しては、進展は不十分であるが、その原因は西側にではなく、ロシアにあると指摘し、「断罪は、ロシアに対してのみ可能である。ロシアが軍事作戦をコントロールし続けているのであり、ロシアが同国正規軍将校を通じて、完全な指揮系統を有しているのである。また、ロシアは、軍事作戦に参加する契約兵にも金銭を払っており、諜報を確保し、自らが作り出した行政組織の幹部にも財政支援を行っている」と発言した。