EU、露に対し、OSCE監視員の宇露間国境とクリミアへのアクセスを保障するよう呼びかけ
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)は、欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)がウクライナ全土への障害なくアクセスを得なければならず、それはウクライナ・ロシア間国境沿いや、クリミア半島も含むと主張した。
24日、ウィーンのOSCE常設理事会にて、EU声明が読み上げられた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
声明には、「私たちは、関係国に対し、自身が同意したSMMのマンデートを尊重するよう、そして、ウクライナ・ロシア間国境沿いやクリミア半島を含む、ウクライナ全土への安全で、自由で、障害のないアクセスを確保するよう強く呼びかける」と書かれている。
EUはまた、「SMMがマンデートにのっとり、紛争を監視し、報告すること」をロシアが支援する武装集団が「妨害し続けている」として、遺憾を表明した。ロシアの支援する武装集団の妨害として、とりわけ、SMMのウクライナ・ロシア間国境一部地点への体系的なアクセス拒否が指摘された。
また、同声明には、SMMはウクライナ全土へのアクセス保障というのは、SMMの無人機(UAV)を使った活動にも関係すると強調されている。EUは、ドンバス地方でのSMMの無人機に対するジャミングや、撃墜は、必ず捜査されなければならず、罪人は罰されねばならず、金銭的補償もしなければならないと強調した。
具体的な事例として、EUは、2018年10月27日に、SMMの長距離UAVが撃墜された件につき、ロシアからの説明を引き続き待っていることを喚起した。