露裁判所、露国民バホルジン氏に「右派セクター参加」の容疑で3年半の拘禁刑有罪判決
ウクルインフォルム
モスクワ市裁判所は、ロシアの活動家であるデニス・バホルジン氏を、過激組織と協力したとして有罪判決を下した。
24日、バホルジン氏の弁護士であるスヴェトラーナ・シドルキナ氏がフェイスブック上で報告した。
シドルキナ氏は、「デニス・バホルジン氏に対し、裁判所は、ロシア連邦刑法典第282.2条第2項を適用して有罪とし、3年半の拘禁刑を言い渡した」と書き込んだ。
なお、バホルジン氏への罪状「裁判所の禁止する過激組織への参加」は、2017年3月10日には言い渡されていた。捜査側は、すでに拘束されている人物の中からバホルジン氏がウクライナの「右派セクター」へ参加していたのを見たとする「目撃者」なる者がいたとして、同氏の有罪を主張したが、一方で、弁護側はこの「目撃」を強く疑問視している。また、ロシアの組織「メモリアル」は、この罪状文書は偽造箇所があるとし、今回の有罪判決に疑問を呈している。
これまでの報道では、2014年、ロシアの対ウクライナ戦争開始時、ロシアの活動家であるデニス・バホルジン氏は、モスクワ市で繰り返し反戦集会に参加していた。ロシアの治安機関は、バホルジン氏を10回以上拘束。その後、バホルジン氏は、ウクライナへ引っ越していた。2017年3月、バホルジン氏は、体調のすぐれない母親のもとを訪れようとロシアに入国し、ブリャンスクでロシアの治安機関職員に拘束された。
バホルジン氏への連帯を示す集会は、ロシア国内のサンクトペテルブルク、モスクワ、ニジニ・ノヴゴロドや、ウクライナのキーウ(キエフ)、リヴィウ、その他ヴィルニュス(リトアニア)、ニューヨーク、パリ、ベルリンで開催されている。