
「ノルド・ストリーム2」が稼働しないよう全力を尽くす=メルツ独首相
ウクルインフォルム
独露間で建設されながら、ロシアの対ウクライナ全面侵略直前にドイツが認可手続きを止めた天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」につき、ドイツのメルツ首相は28日、同パイプラインが稼働することのないよう全力を尽くすと発言した。
メルツ首相が、ベルリン訪問中のゼレンシキー宇大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルツ氏は、「私は、ドイツ連邦の名の下述べる。私たちは、ガスパイプライン『ノルド・ストリーム2』が再び稼働されることのないよう全力を尽くす」と発言した。
その他同氏は、ロシアの戦争機構を弱体化させ、同国を和平へと向かわせるためには、同国への圧力強化が重要だと強調した。
同氏はその際、「すでに第18回制裁パッケージの作業が取り組まれている」とし、その作業は米国と協議しながら行われていると発言した。
そして同氏は、「ロシアによる交渉の拒否、停戦の拒否が、今度は真の悪影響をもたらすことを理解しなければならない」と発言した。
これに先立ち、フィナンシャルタイムズが、元東独スパイでロシアのプーチン氏の侵入であるマティアス・ヴァーニヒ氏が、米国の投資家の支援を受けて、「ノルド・ストリーム2」の再稼働プロジェクトを策定していると報じていた。
2本の支線からなる全長1234キロメートルのこのガスパイプラインは、ウクライナ、ポーランド、バルト諸国からの多数の抗議を受けながらも、完工していた。他方で、それは米国の制裁を受けた後、使用の認可がくだされなかった。