EU理事会、ウクライナへの10億ユーロの追加マクロ財政支援供与を決定
欧州理事会ウェブサイトにて公表された。
発表には、「理事会は今日、10億ユーロの追加マクロ財政支援(MFA)をウクライナのために緊急手続きで提供することを決定した。今年支払われた12億ユーロの緊急MFAとともに、この戦争開始以降のウクライナへEUのマクロ財政サポートは22億ユーロに達し、それは今後数か月、さらに増加することが見込まれている」と書かれている。
また、この財政支援は、EUのその他の人道、開発、関税、防衛の分野のサポートを補完するものだという。
さらに、今回の支援の主要な目的となるのは、国家が自らの社会機能を履行する能力を確保することにあると書かれている。
同決定を受けて、シュミハリ宇首相は、テレグラム・チャンネルにて、7月末までにウクライナは10億ユーロの同緊急支援を受け取らねばならないと書き込んだ。
シュミハリ氏は、「ウクライナは7月末までに10億ユーロの緊急マクロ財政支援をEUから受け取らねばならない。今日、EU加盟国の財務相たちが、欧州委員会の同提案を支持した。その前には、欧州議会がそれを支持していた」と書き込んだ。
さらに同氏は、パートナーによる財政支援は現在、ウクライナの勝利のための、制裁、武器、欧州統合と並ぶ、4つのてこの1つだと指摘し、EUからの財政支援はウクライナがロシアから全面的侵略を受ける中で、財政面の安定性を維持するのに役立つと説明した。
加えて同氏は、「また会議では、イタリアからの優先的条件で最大2億ユーロを受け取ることを可能とする決議が採択された」とし、今後、国際通貨基金を通じて、支出の補填のために国家予算一般基金へと送金されることになると伝えた。
シュミハリ氏は、欧州のパートナーたちに、ウクライナサポートの重要な決定の採択につき謝意を表明した。